俺のメモランダム

文系大学―(卒業)→専門商社営業ー(退職)→建築系専門学生ー(卒業)→設計事務所勤務という人生を辿っているアラサーのブログ。流し読みで読める軽さを持ちながらも、考え方、情報、良かったモノやコトをうまく発信して見ている人の日常をちょっとだけ豊かにできるのを目指して書いてます。

実家を図面にトレースしてみた。

急に思い立ち、自宅(実家)の平面図のエスキスを作成してみた。

 

エスキスというのはフランス語らしいんだけど要はスケッチのことで、
この図面は下書きであーだこーだするものであり、そのあと本番となる。
現在ではCADソフト(Computer Aided Design)というものを使ってパソコンで描く。
CADの授業がもう少し進んだら、パソコンに起こしてみようかな。

 


とまぁ、前置きはおいといて、写真を公開します。ドン!

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感想。部屋数多くて結構広い。
一つの空間としては玄関ホール、洗面所・脱衣所が広い。
今、授業で木造2階建ての住宅の設計をやってるんだけど、
同じスケールで書くと大きさがよくわかる。

 

ちなみに規則的に打たれている点の間隔は91cmで、これは尺貫法という昔の単位の名残である。
日本の家は伝統的にこの単位の集合で成り立っている。
つまり日本で家を建てる際にはこの紙のマス目を利用するとやりやすい。

 


ただし、

 

・壁の厚さは考慮してない
・柱の位置など、わかるところは書いたけど他は面倒なので省略した
・よくわからない部分は強引に整合性を取った

 

まぁ課題でも仕事でもないからいいや(笑)

 


DK(ダイニングキッチン)・洗面・風呂部分:平成15年築。

 

中1の冬に建て替えをしていた記憶がある。
建て替え中に近所のマンションに住むなどしなかったので、
外したキッチンを外(写真でいうサービスヤード部分)にセットしてそこで料理をしていた(笑)
風呂桶も外に囲いを作って入った記憶がある。
真冬にだよ!?ワイルドすぎる。
今となってはいい思い出(笑)

 


一番右の和室E部分:築年数不明。そこそこ古いと思われる。
ここは現在、私の部屋。建て増したDK部分が大きくなったので廊下でつなげたという豪快ぶり。

 


また、婆に話を聞くと、知り合いの2社にずっと設計施工をしてもらってるらしい。
1社に絞れよって思ったけど(笑)
ただ、私もその知り合いの家には昔よく連れて行ってもらっていたので、
結構、そういう縁で仕事を頼む感じなのだなと思った。

 


でも、使っていない部屋も多い。
写真には写ってないけど、父母の部屋はもう一つ敷地内に建ってる小さい平屋。
祖父母の部屋は2階の洋室と、和室C。

 

祖父母が食事するのと、たまに来客があったときに和室Dを使うくらい。

 

和室A・Bが続き間にすると14畳あり、昔は地域の寄り合いで使ってたらしいけど、
曾祖父の葬式以来、ほとんど使われていなくてがらんとしてるし、縁側は物置状態。

 

ということでトイレより左は無駄になっている。

 

また、DK・洗面・風呂部分以外はS44年築であり、老朽化も激しい。
雨漏りは起きてるし、床も抜けそうな箇所あり。

 

この愛着のある家をリフォームしたいなとも思っていたけど、最近はいっそDK部分含め
一度すべて壊して建て替えるほうがいいかもなと思っている。

 


・・にしても建築は面白い。これ課題とは全く関係ないけど夢中で書いてたもん(笑)
実際に思いを形にできるよう、今はただ精進あるのみ。

昔の仲間も大切に。過去を振り返ることの重要性。

最近、昔の職場の人と立て続けに遭遇した。

 

きっかけはとある用事である場所に行ったときのこと。
そこでなんと学生時代のバイト先の先輩に遭遇。
私は気づかなかったんだけど相手は気づいてて笑いそうになってたらしい。
店員&客の関係で普通に接したのを思い返すとコントみたいで無性におかしくなった(笑)

 


そんなことがあったので、前働いてた量販店にも足を運んでみた。

 


そしたら店から怒られない程度にみんな絡んでくれて、
もしかしたら4か月しかいなかったから、
忘れられてるかもなーくらいに思ってたのですごく嬉しかった。

 


さらに面白いことは重なるもので、先日知らない番号から電話があった。
誰?と思ったら前職の機械商社の先輩。
まぁ大したことない用事だったんだけど(笑)
でもそのあと『元気か?』って言われていろいろ気にかけてくれてて、嬉しかった。

 


専門の課題は大変だけど、それでも正社員として働いていた頃と比べると
最近は時間的・体力的な余裕がかなり出ている。

 

そして、どうにも暇な時間に何をしてるかというと、今までの歩みの振り返りだ。

 

小学校→中学校→高校→大学→社会人、
そして前職を辞めてから学校に入るまで、とにかくなんでもいいからあった出来事を思い出そうと試みる。
そんで、『あれはいつだったっけな?』なんて考えている。

 


正直、あまり『振り返り』という行為をしていなかったんだけど、
これはとても重要だと思った。
実際、思い出そうと頑張ると結構詳細まで思い出せるからね。

 

けど、もし長い間こういう行為をしないまま時が経ってしまったら。
たぶん頑張っても思い出せなくなってしまうだろうなと。

 

あと、昔の記憶って結構美化されてるので、割と辛かった思い出もよく考えるとそんなにつらくないなと。
今ならもう少しうまく対処できるよなと(笑)
そんなふうに過去の出来事なのでどうにもならないけど、自分の中で反省会してみるのも、
『振り返り』の面白いところだなと。

 


で、そうこうしているうちに、無性に色々な人に久しぶりに会って昔の話をしたいなと強く思った。
相手も話したいかは知らないけど(笑)

 


でも自分自身は久しぶりな人から連絡が来ると嬉しい性格なので、
もし久しぶりに連絡取る人がいたらいろいろ気にかけてやれるようになりたいな、と思ったのであった。


おわり

巨匠・安藤忠雄先生の講演会/建築家に対するイメージが変わった

昨日、安藤忠雄先生が私の通っている専門学校に講演に来られた。
建築をやっていない人でも名前を聞いたことがある人は多いだろう、
日本の建築家の中でもかなりトップクラスに有名な方である。

 

Wiki
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%89%E8%97%A4%E5%BF%A0%E9%9B%84#.E4.BA.BA.E7.89.A9.E3.83.BB.E3.82.A8.E3.83.94.E3.82.BD.E3.83.BC.E3.83.89

 

ということでかなり楽しみにしていた。

 

正直、自分は今まで建築家の人の事を『気難しそう』・・・
って偏見を持ってしまっていた。

 

だが、講演が始まると饒舌な大阪弁
思った以上に豪快な人だった。

 

先生が有名になったきっかけの作品として、『住吉の長屋』というものがある。
これは長屋のリフォームをする際に、中央部分をコンクリート造にし、
中庭を設けるという斬新なものだった。

 

で、説明の中で衝撃の言葉。

 

『これはお施主さんから評判良くなかったんです』

 

マジで!?

 

なぜなら、エアコンが入っていないから。
あと、中庭部分に屋根がないので、雨が入ってくる構造であること。

 

その通りっちゃその通りなんだけど、
自分がさすがだなと思ったのはそういう事も包み隠さず話してくれたこと。
あんなに有名でも、自分を変に良く見せようとしないのが凄いところだなと。

 

 

あと驚いたのが、先生の作品にコンクリート造が多いんだけれど、
どんな崇高な理由があるのかと思いきや『安いから』だそうです。
なんか思ったより普通な感じで親しみが湧いた(笑)

 

 

講演後には質問タイムが。
先生は今までいろいろ病気をされて、
複数の内臓がないのだけれど、
そんな中でモチベーションを保つ秘訣は?

 

という質問に対し、

 

『モチベーションというか、自分の作りたいものを作っているだけ。
あと内臓が無いのに奇跡的に元気なことで、そういう人の作った建物に(縁起がいいので)住みたい』
という理由でのオファーがあること、など言ってて面白かった(笑)

 

雑誌などだと編集の人が綺麗な文章に仕上げているから、

 

『建築家は完璧で、隙がなくて気難しそう』

 

というイメージを抱いてしまっていたけど、
実際に安藤先生ご本人の話しぶりや空気感を体験して、
いい意味でイメージが替えられたのでよかった。

 

そしてこの講演は先生のご意向で行われたと知り、
いい学校で学べているんだなと感謝。
これからも頑張ろうと思う。

 

おわり

東京のトイレ事情と真面目な対策

1週間に1度の更新を目指しておきながらかなり空いてしまった・・・汗

 

最近は授業やら課題やらに追われていて、真新しいことといえば家庭教師業を
始めたくらい。
といっても、家庭教師業もまだ1回しかやっていないので書くほどの内容が無い(笑)

 

相変わらず書くことが無いので、くだらないことを書こうと思う。

 

 

通勤・通学などで都内に出る人はわかると思うけど、都内ってトイレが少ないよね。
正確にはトイレ自体は相当数あるものの、人口と比較するとかなり少ないと思う。

 

これ、プレッシャーに弱い私としては死活問題。
当たり前に入れると思ってトイレに向かったのに入れず、死線をさまよったことも数知れず。

 

でもだいぶ前から、根本的に考え方を改めている。

 

それは『どうせ入ってると思うけど。まぁ出てくるまで5分くらい待つ感じかな』
というイメージを持って臨むことだ。

 

こうすることで、いざ先客がいたときにも
何喰わぬ顔で『やっぱりね』なんて思いながら余裕を持って待つことができ、
動揺が無くなることでお腹にも優しい。

 

また、出てくるまでの時間を約5分と設定していることも大きな意味がある。
2~3分で出てきてくれた時の喜びが半端ないからだ。
土壇場で追い込まれにくくなる。

 

また、空いてた時の『俺今日ツイてる』感を半端なく感じることができるのも大きな魅力だ。

 

今日もこの考え方に救われた。

 

少しでも多くの人が救われますように。

建築の、何十通りもの可能性を感じた展覧会/レモン展訪問。

レモン画翠主催で毎年開催されている、学生設計優秀作品展(通称レモン展)に行ってきた。

於:明治大学アカデミーコモンお茶の水駅)
今年で40回目を迎え、かなり歴史がある。

 

ここには全国の大学・専門学校の建築系学生の卒業制作のなかで、
優秀なものが展示される。

 


率直に言って、度肝を抜かれた。
でも定期的にこういう経験するのっていいことだと思った。


自分は街歩きが好きで、歩く中で『もっとこういう風な街だったら面白いのになぁ』
と考えることはあるのだが、そのレベルがいかに浅いかを思い知らされた。

 

なぜなら、みんなもっと、感じた問題意識を深堀りして考え抜いている。
そして、ありがちで陳腐なアンサーではなく、もちろんいい意味で、『ぶっ飛んでいる』作品を
作ってきているからだ。

 


たとえば、半ばSFみたいな考え方だけど、2000年後の渋谷を想像して
年表にまとめている発表があったり。

 

伝統的な和風住宅が重なりあった超高層建築があったり。

 

渋谷の真ん中に山型の建築物を作った展示もあったり。
(見てると、渋谷をテーマにした作品が多かった)

 

中国のとある囲いの形の伝統建築を、さらに覆うような形で建築物を作り
元の建築物も共に蘇らせました、とか。

 


こういうの見てて、コストが・・・とか、法規的に・・・とか、
実現可能性ばかり考えるのは野暮だなぁと思った。

 

現在の常識の中だけでものを考えてる限り、
それを超えるものは作れないと思っている。

 

そして自分は知らず知らずのうちに小さくまとまってしまっていたようにも感じた。

 

 

建築を学んでいる人でなくても、ここは行く価値があると思う。
模型を眺めるだけでも、めちゃくちゃな量のインスピレーションを感じられる。

 

ほんと、初日にでも訪問してもっと早くこのブログを書ければ良かった(笑)
一応明日の16時まで開催されてますのでご興味ある方はぜひ。


自分としては、テーマとする場所の設定から、設定理由、模型に使われる材料、
あとは説明資料の形式(CADや手描きパースなどふんだんに使われていた)
までなんとなく流れをつかめたのが収穫だったなぁ。

 

卒業制作展ということで、2019年の今くらいの時期に自分もこの展覧会に
出展できるように頑張ろうと思いやす。


参考URL http://lemongasui.co.jp/lemon-exhibition/

噺家さんたちの『粋』な物語。 昭和元禄落語心中/雲田はるこ 感想。

全10巻、読破しました。

 

最終10巻は去年の夏に発売だったようで。
完結したてほやほや。

 

 

物語は、刑務所から出所してきた与太郎が、
慰問会で見た八代目有楽亭八雲の落語に魅せられて会いに行くところから始まる。
そこから昭和時代に生きた落語家たちの壮大な話が展開していく。

 

八雲・助六が幼少の頃(戦前?)から、最終的にはスマホが登場する現代まで、
相当な長さで描かれる。

 

登場人物それぞれが長い時間で少しづつ芸を磨き、肩書も上がっていくのだけど、
やっぱ昔から続く名前を襲名するっていうのは
プレッシャーも相当なんだろうなーと、読んでいく中で思ったり。

 

あと人の一生分くらいの時間が作中で経過するので、それぞれの登場人物の人生を
まるごと眺められるというか。そこがすごいと思った。

 

たった10巻とは思えない壮大さw

 


あとこの漫画読んで思ったのが、とにかく『粋』だなって事。
粋って言葉って口では説明しにくいけど、この漫画を読み終わると「ああこれが粋ってやつかな」
と感覚で理解できる。
ほんと、江戸の文化も、江戸っ子も素敵。

 

 

ちなみに16年1月~3月に1期、
1年後の17年1月~3月に2期とアニメが放送され、
自分はそれを見て面白いなと思い漫画も借りたのだ。

 

けど、思うに漫画を先に読んだほうが良いかも。

 

アニメを先に見ると、音声だけでは落語の噺の内容をいまいち理解しきなかったりしたのでね。
物語の中で、それぞれの噺と人間模様がすごくうまくリンクするのもこの作品の面白い点だと思うので。

 

もちろん、アニメも関智一さん、山寺宏一さん、石田彰さんの落語シーンがめちゃくちゃうまいので
どこかで必ず見てほしいのだけど(笑)

 

 

ちなみに各巻末のおまけページみたいなところで、
落語の楽しみ方や、都内にある寄席のそれぞれの特徴までわかりやすく解説されているので
作品自体の面白さとも相まって、落語に興味が出ること間違いなし。

 

自分も正直、落語ってなんとなく興味はあったものの古典芸能で敷居が高そう・・・
って最初は思ってたんだけど。印象変わった。

 

今度、寄席に足運んでみようかなと思うくらいの勢い(笑)

 


とにかくぜひ読んでみてください。

蛇足:作中でいろんな噺が出てきたけど、私は『芝浜』という噺が一番好きになった。

持ちつ持たれつの素敵な関係。【家電量販店で販売をしてみて】

辞めてから1か月弱経ちますが・・・
働いていた家電量販店の仕事について書いてみる。 

 

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私はPC売り場に立って接客をしていた。
私の所属していた派遣会社が某通信会社さんと繋がりが強かったため、
売り場ではその通信会社の社名が入った名札を付けた。

 

もちろんPCを売りつつも、
狙いは光回線・ポケットwifiスマホの契約という感じだ。

 


・・と、ここまで書くとちょっと詳しい人なら特定できちゃうかな?
 まぁこちらからは断言しませんのでご想像にお任せします(笑)

 

でもこの立場だと、一番手広くいろんな物を販売できておもしろかったなぁと今でも思う。

 

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派遣された店舗が比較的大きな量販店だったので、各PCメーカーに担当者がいた。
彼らは自社のブースの前にいて、基本自社PCを売るのだが、
だからといって他メーカー商品は売らないわけじゃなく、お客様のニーズに合っていればむしろ積極的に競合のPCも売る。


まぁ集客力の高い量販店の売り場に『立たせてもらってる』わけだから当たり前だけど。
その One for all, all for one !!な感じの一体感が好きだった(笑)

 


また、マイクロソフト(surface)やApple(MacIpad)など、
自社でOSを持ってる会社の人にはソフトウェアに関する疑問点もすぐ聞ける環境だったのもよかった。

 


あと面白いのは、メーカーさんと仲良くなっておくと
その人が私の会社のスマホなりをお客さんに勧めてくれて、
目がありそうなら私に声掛けてくれるわけ。
そういうお客様を引き継ぐことで成約率や件数も上がるしね。

 


逆に私が特定メーカー商品の説明中に、マニアックなお客様が来られた時には
うまーくメーカーさんに『振って』あげて、その人の成績に寄与してあげる。

(半分ヘルプを求めてたけど(笑))

 

そういう風にいい意味でお互いに貸し借りがあって、
恩返しし合う感じなのが無機質じゃなくて好きだったなぁ。


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自分も今まで結構ドライで、値段比較してネットで電化製品を買ってしまうことも増えたけど、
この仕事をして、家電量販店も悪くないなと思ったわけです。
実機も置いてるし、安心だし。

まぁ販売員の知識や力量には確かにムラはあるかもしれないけどさ。

また何か思い出したり書きたいことがまとまったら記事にしようと思う。