建築の、何十通りもの可能性を感じた展覧会/レモン展訪問。
レモン画翠主催で毎年開催されている、学生設計優秀作品展(通称レモン展)に行ってきた。
於:明治大学アカデミーコモン(お茶の水駅)
今年で40回目を迎え、かなり歴史がある。
ここには全国の大学・専門学校の建築系学生の卒業制作のなかで、
優秀なものが展示される。
率直に言って、度肝を抜かれた。
でも定期的にこういう経験するのっていいことだと思った。
自分は街歩きが好きで、歩く中で『もっとこういう風な街だったら面白いのになぁ』
と考えることはあるのだが、そのレベルがいかに浅いかを思い知らされた。
なぜなら、みんなもっと、感じた問題意識を深堀りして考え抜いている。
そして、ありがちで陳腐なアンサーではなく、もちろんいい意味で、『ぶっ飛んでいる』作品を
作ってきているからだ。
たとえば、半ばSFみたいな考え方だけど、2000年後の渋谷を想像して
年表にまとめている発表があったり。
伝統的な和風住宅が重なりあった超高層建築があったり。
渋谷の真ん中に山型の建築物を作った展示もあったり。
(見てると、渋谷をテーマにした作品が多かった)
中国のとある囲いの形の伝統建築を、さらに覆うような形で建築物を作り
元の建築物も共に蘇らせました、とか。
こういうの見てて、コストが・・・とか、法規的に・・・とか、
実現可能性ばかり考えるのは野暮だなぁと思った。
現在の常識の中だけでものを考えてる限り、
それを超えるものは作れないと思っている。
そして自分は知らず知らずのうちに小さくまとまってしまっていたようにも感じた。
建築を学んでいる人でなくても、ここは行く価値があると思う。
模型を眺めるだけでも、めちゃくちゃな量のインスピレーションを感じられる。
ほんと、初日にでも訪問してもっと早くこのブログを書ければ良かった(笑)
一応明日の16時まで開催されてますのでご興味ある方はぜひ。
自分としては、テーマとする場所の設定から、設定理由、模型に使われる材料、
あとは説明資料の形式(CADや手描きパースなどふんだんに使われていた)
までなんとなく流れをつかめたのが収穫だったなぁ。
卒業制作展ということで、2019年の今くらいの時期に自分もこの展覧会に
出展できるように頑張ろうと思いやす。