俺のメモランダム

文系大学―(卒業)→専門商社営業ー(退職)→建築系専門学生ー(卒業)→設計事務所勤務という人生を辿っているアラサーのブログ。流し読みで読める軽さを持ちながらも、考え方、情報、良かったモノやコトをうまく発信して見ている人の日常をちょっとだけ豊かにできるのを目指して書いてます。

木造2階建専用住宅の課題(矩計図・伏図)

以前、課題発表はもう終了したといいましたが、
まだありましたw

 

 

○矩計図

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・基礎・床・壁・屋根それぞれの内部がどうなっているかを示すもの。
・どんな順番で部材が重なっているのかを示す。
・細かい部分になるので、今まで載せてきた図面のように1/100ではなく
 1/30や1/20くらいになることが多い。

 


写真を見てわかる通り、
書き込む情報量が圧倒的に多いので、
提出時期は、クラスが阿鼻叫喚の嵐でしたw

 

 

○伏図関係

 

・骨組み(平面図では描かないような、構造の部分)
 がどうなっているのかを示したもの。
・凡例(はんれい)で、表記方法について簡単に書いてある。

 


●2階小屋伏図

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・2階の柱の上に桁や梁といった大きな材を中心に載る。
・桁・梁の上に勾配なりに束を立て、母屋という材を載せる。
・母屋の上に垂木を載せる。
・その上に屋根材を貼っていく。
・最終的な屋根の範囲が、点線部分。

 

 

●2階床伏図 兼 1階小屋伏図

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・2階の床の構造が書いてある。
・1階の柱の上に胴差(2重線で書かれた材)を回す。
・その間を、間隔が大きくなりすぎないように根太(ねだ)を載せる。
・その上に床材が貼られる。
・バッテンの部分は階段など吹き抜け部分。
・下のほうにあるのは下屋の小屋伏図。
 2階の床と1階の屋根は同じ高さに位置するので、一枚の図面にまとまる。

 


●1階床伏図

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・1階の床の構造を示す。
・基礎の上に、土台(2重線で書かれた材)が載り、
 土台の上に、大引・根太を張り巡らして床を支える。
・あとはほとんど上で書いたことと同じ(笑)

 


●基礎伏図

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・床伏図の基礎版。
・土台より下に打つ、コンクリ基礎の形や束、床下換気口の位置などが示される。

 

この家はべた基礎(建物の下部全体にコンクリを打設する)ではなく
布基礎(土台の下の部分のみにコンクリを打つ。最近は少ない)で設計してある。

 

 


・・・さて!これでホントに木造の課題の成果物は終了。
今後は、S造のものを紹介しようと思います。

 

S造は、図面もCADだし、Shade(3DCGの作成)やPhotoshop(写真編集ほか)などのソフトも授業で少しづつ使っているので、それを使って少しは表現の幅が広がったものをお届けできるかと。

 

ということで引き続きよろしくです。