木造2階建専用住宅の課題(矩計図・伏図)
以前、課題発表はもう終了したといいましたが、
まだありましたw
○矩計図
・基礎・床・壁・屋根それぞれの内部がどうなっているかを示すもの。
・どんな順番で部材が重なっているのかを示す。
・細かい部分になるので、今まで載せてきた図面のように1/100ではなく
1/30や1/20くらいになることが多い。
写真を見てわかる通り、
書き込む情報量が圧倒的に多いので、
提出時期は、クラスが阿鼻叫喚の嵐でしたw
○伏図関係
・骨組み(平面図では描かないような、構造の部分)
がどうなっているのかを示したもの。
・凡例(はんれい)で、表記方法について簡単に書いてある。
●2階小屋伏図
・2階の柱の上に桁や梁といった大きな材を中心に載る。
・桁・梁の上に勾配なりに束を立て、母屋という材を載せる。
・母屋の上に垂木を載せる。
・その上に屋根材を貼っていく。
・最終的な屋根の範囲が、点線部分。
●2階床伏図 兼 1階小屋伏図
・2階の床の構造が書いてある。
・1階の柱の上に胴差(2重線で書かれた材)を回す。
・その間を、間隔が大きくなりすぎないように根太(ねだ)を載せる。
・その上に床材が貼られる。
・バッテンの部分は階段など吹き抜け部分。
・下のほうにあるのは下屋の小屋伏図。
2階の床と1階の屋根は同じ高さに位置するので、一枚の図面にまとまる。
●1階床伏図
・1階の床の構造を示す。
・基礎の上に、土台(2重線で書かれた材)が載り、
土台の上に、大引・根太を張り巡らして床を支える。
・あとはほとんど上で書いたことと同じ(笑)
●基礎伏図
・床伏図の基礎版。
・土台より下に打つ、コンクリ基礎の形や束、床下換気口の位置などが示される。
この家はべた基礎(建物の下部全体にコンクリを打設する)ではなく
布基礎(土台の下の部分のみにコンクリを打つ。最近は少ない)で設計してある。
・・・さて!これでホントに木造の課題の成果物は終了。
今後は、S造のものを紹介しようと思います。
S造は、図面もCADだし、Shade(3DCGの作成)やPhotoshop(写真編集ほか)などのソフトも授業で少しづつ使っているので、それを使って少しは表現の幅が広がったものをお届けできるかと。
ということで引き続きよろしくです。