夏の甲子園を中止する前に。
最近、ネット上で『夏の甲子園は熱中症が懸念されるのでやめるべき』という意見をよく見る。
これについて、中学・高校では野球部で、
毎年休みの日は朝からずっと甲子園を見て過ごす高校野球ファンである自分の見解を書こうと思う。
まず、野球というスポーツはマラソンやサッカー、バスケ等と比べると強度的には楽。
(ただしピッチャーは別。そこに関しては後で解決案を書く。)
なぜなら攻撃中は打順が遠ければベンチに座って休めるから。
大会で使われるような球場はまず間違いなくベンチには屋根があって日蔭だから、
炎天下にずっといるわけではないし。
守備中も、ずっと走ってるわけじゃないし。
何より、夏の甲子園って100年以上続いていて、自分の周りだと、
野球やってない人でも結構好きな人多くて、ある意味花火やプールみたいな夏の風物詩だと思うので
個人的には無くなって欲しくないという気持ちが強い。
でも熱中症などの事を考えると、やはり工夫する余地がまだまだあると思う。
そこで、この3つの新ルールを提案し説明したい。
【1】球数制限無し → 球数制限100球
【2】13回からタイブレーク → 10回からタイブレーク
【3】コールドゲーム無し → 7回10点差コールド
【1】球数制限無し → 球数制限100球
乱打戦だったり、四死球が多かったりすると150~200球くらい投げてるのピッチャーをよく見るので
真夏のマウンドでこれだけ投げるのは確かに危険だと思う。
あと球数制限がないと、試合の流れによっては、
『チームの勝利のために俺は絶対マウンドを降りない!』みたいな状況になって、
無理してしまって熱中症や故障のリスクを上げるようなことも起きてしまうだろう。
球数制限を設けることで、危険はだいぶ減らせるし、
体力配分して投げられるのでパフォーマンスも発揮しやすいのでは。
あと、ベンチ入りしている他の投手にとっては、活躍する機会が増えるので
その点でもよいと思う。
タイブレークとはノーアウトランナー1・2塁からスタートするルールで、今年から導入された。
現状では10、11、12回はふつうに行って、13、14、15回に導入。
15回で勝負つかなければ引き分け再試合。
延長にもつれこむ試合って投手戦のことが多くて、得点がなかなか入らない。
そういう試合だとランナーが出ず3者凡退もあるので、観てる側として、悪く言うと『あまり面白くない』。
ランナーいたほうが色んな戦術が考えられるから面白い。
ぶっちゃけ観客としては通常イニング数である9回まで見れれば十分満足できるし、
プレーする選手の疲労を考えれば10回からの導入でいいかと。
あとは日程的にも、選手の疲労的にも、引き分け再試合が一番きついと思うので
これを高確率で防げるのは大きい。
【3】コールドゲーム無し → 7回10点差コールド
現状、地方大会には、5回10点差コールド、7回7点差コールドがある。
強豪と弱いチームが当たった時にしっかり9回までやったとしたら、
おそらく強豪チームのスコアがバスケの試合みたいになってしまう。
それを防ぐ措置だ。
甲子園に出てくるチーム同士の試合で上のようになることは少ないが、
過去に12-0とか20-2みたいなスコアの試合も観たことがある。
甲子園は『マモノ』がいて(笑)、終盤に鬼のように追い上げるドラマがびっくりするくらい起きるので
どこで線を引くかは難しいところだが、
自分の記憶だと、さすがに2回の攻撃で10点差をひっくり返した試合は知らないので、
これくらいはやっていいかと。
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このブログが高野連関係者の目に触れる確率は限りなくゼロだと思うけど・・・(笑)
とにかく、自分としてはゲームの面白さを損なわず、かつ選手の負担を減らす措置としてこの3つはアリだと感じるね。
では。