俺のメモランダム

文系大学―(卒業)→専門商社営業ー(退職)→建築系専門学生ー(卒業)→設計事務所勤務という人生を辿っているアラサーのブログ。流し読みで読める軽さを持ちながらも、考え方、情報、良かったモノやコトをうまく発信して見ている人の日常をちょっとだけ豊かにできるのを目指して書いてます。

建築学生が読むべき本、5選

今回は自分が読んでよかった本を5つ選りすぐって紹介します。
卒業間際というより初年度に読んだほうがいい本たちかな。
あとは課題の合間に手元に置いておくと捗る系が多いです。

 

 


1. 住宅設計のプロが必ず身に付ける 建築のスケール感

 

初期のプラン・ゾーニングを考える段階で非常に役に立った。

 

常識として知っておくべき内容が盛りだくさん。
授業でも試験勉強でも、所要諸室の広さや通路幅等は
もちろん教えてもらえるけど、
数字だけではなく、その根拠を図解で根拠付けて理解できる。

 

なので非現実的な寸法だったり、広さのプランを作ってしまうような事がなくなるかと。

 

たとえば人の身体の寸法をもとに、
座って/立って 作業しやすいのはこういうモノです、とか
こういう場合に必要な広さは〇〇畳です、とか。

 

あと同じような部屋でも、
広さに応じて何パターンか乗っているので
自分のプランにも柔軟に活用が可能。

 

家具も描き込まれてるから、あぁ、だからこのくらい必要なのね、
っていうも感覚的に理解できる。

 

 

2. カタチから考える住宅発想法 「空間づくり」をはじめるための思考のレッスン

 


建築学生の間には、なんか面白い設計をしたい、
と思って奇抜なカタチを作りたくなるという一種の病気が流行る。
(僕も罹患しました)

 

逆にこの病気に忌避感をもっている人もいて、そういう人は
タイトル見ただけで怪しむかもしれない。

 

でもそういう食わず嫌いをする前に一度読んでみて損はないと思う。

 

この本はアイデアの塊のような本で、

各カタチの図解には面白さ、楽しさという面だけでなく
実用面からの説明もしっかり書いてある。

自分としては『引き出しを増やす』のにかなり役立ったかなと。

 

あと、この本は各カタチの説明の後にその実例が載っているのがグッドだと思った。
単なる絵空事じゃなくて、施主の要望を満たした例がちゃんとあるってことですからね。

 

 

 

3. 海外で建築を仕事にする 世界はチャンスで満たされている


16人の著者が自分で文章を寄せたエッセイ集。
基本的にはタイトルの通り、海外の建築家の元での体験談。
有名な人も出てくる(ってか今、有名になってる人が多い)

 

渡った先の事務所も、有名な所ばかり。
名前くらいは知っておきたい海外建築家をエピソードとともに覚えることができる。

 

読み終わると、この本に出てくる人の人物像が自分の中でできあがるので、
彼らの作品がまた違って見えてくる。

 

スケールが世界なだけに、
建築学生の世界をめちゃくちゃ広げてくれるいい本。

 

 

4. 笑って!古民家再生 失敗したけど、どうにかなった!?

 

なんにでも挑戦する『人力社』の二人が
奥多摩に古民家を買ってセルフリノベした体験談。
会社員時代に買った本なので、知識が無くても読める。
写真がいっぱいで、一緒に家を建ててるような気持ちになれる。

 

これ、為になる本と思って読むより、笑える読み物と思って読むべき。

 

失敗が満載なんだけど、仮に失敗がなかったら微妙な建物だったんじゃないか?
ってくらい、出来上がった家がめっちゃ魅力的なんだよね。不思議。

 

やってて自分自身が楽しい、ってことが大事なんだなー、って気づかされて、
建築ってこうあるべきなんじゃないか、って自分は思った。

 

5. 見てすぐつくれる建築模型の本

 

模型関連は何冊か買ったけど、高度な内容のものが多く
(素材の性質やら、表現やら)
違うのよもっと根本的なとこなのよ・・・
って思ってた中で、この本が一番その辺がカバーされてて、スキルアップに使えた本。

 

特に最初の『基本の材料とテクニック』の章の内容は必須スキルといっていいくらいと思う。
たぶん自分はこれができてなかったからヤバめな模型を量産してたんだなって(笑)

 

あと専用Boxの作り方なども乗ってるので壊さずにどうやって持ち運ぼう問題も解決できる。