俺のメモランダム

文系大学―(卒業)→専門商社営業ー(退職)→建築系専門学生ー(卒業)→設計事務所勤務という人生を辿っているアラサーのブログ。流し読みで読める軽さを持ちながらも、考え方、情報、良かったモノやコトをうまく発信して見ている人の日常をちょっとだけ豊かにできるのを目指して書いてます。

『なにがなんでも仕事を取る』事がベストでない世界

今働いている工務店はBtoC(個人相手)の仕事である。
以前まで働いていた会社のようなBtoB(法人相手)
とは『仕事を取る』という事に対する意識がかなり異なると感じる。

 

法人相手の場合、予算は、決まった期間において、どこにいくら投資するかを
会議した上で設定されたものなので、ほぼ間違いなく実行され、
必ずどこかに発注するので、一度逃した仕事は帰ってこない。

 

営業の仕事は、受注を取る事という意識が全体としてあるため、
仕事が取れなかったこと(失注)は理由はどうあれ良くないことと捉えられる。

 

 

だが個人の場合、予算なんて有って無いようなもので、
家を建てようと思ったところで、最終的な判断は自分の心次第。
実行されるかどうかなんてわからないし、
一度見送られてしまっても、戻ってきてくれる事もある。
家という大きな金額のものを扱う商売においては特にそう。
一生に何度も買うようなものではないので、
他社に行ったり、色々調べたり、自分の心と十分に対話した上で
決めたいだろうからね。

 

なので戻ってくるお客様は、
その辺が整理された状態なので、受注確率も高まる。

 

 

そのため、無理に受注するのではなく

 

金銭的に無理があったり、
家を建てたい理由がどうも見えてこなかったり、
建売のほうが合っているのでは?と思う人だったり

 

そういう場合は正直に伝えるほうがいいし(結果的に信頼感が上がる)、

 

社内として設計・現場監督・大工などのマンパワーが足りない状態で
無理に受注を取るのもベストな判断ではないこともある。

 

その辺を含めて『いい提案をする』っていうのが一番大事なんだと思う。

 

ではでは。