俺のメモランダム

文系大学―(卒業)→専門商社営業ー(退職)→建築系専門学生ー(卒業)→設計事務所勤務という人生を辿っているアラサーのブログ。流し読みで読める軽さを持ちながらも、考え方、情報、良かったモノやコトをうまく発信して見ている人の日常をちょっとだけ豊かにできるのを目指して書いてます。

詐欺にあったお話。

とある平日休みの日。

 

銀座に用事があり、その日は日比谷公園を散歩してから向かった。
そうなると有楽町の駅前を通るのだが、

 

路上にみちょぱ似の美人(以下、美優としましょう)が立っていた。

 

私は『めっちゃかわいい人いるなぁ』
って見てしまい、目が合った瞬間声掛けられた。

 

一瞬、道に迷ってるのかなと思ったけど全然違くて、
賃貸に関しての情報収集とのこと。

 

どこに流れてるんだかわからない団体への募金を求めるとか、
研修で、とか言って名刺交換して、電話かけてくるみたいな人には会ったことがあって
警戒していたけど、

 

不動産系は珍しいなってのと、
自分の仕事ともちょっと関連してるので
どういう感じで仕事に結びつけるのだろうという興味、
なにより、みちょぱ似の美人と話せるんだったら、という事で承諾。

 

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・どこに住んでいるの?
・家賃は?
・間取りは?
・築年数は?
・住んでどのくらいの期間になるの?
・今の家の不満は?

 

などなど聞かれる。

 

私は淡々と回答していたんだけど、
『キッチンはガスなんですね。料理されるんですか?』とか、
間にうまい具合にプライベートな質問を挟んでくるのが上手い。

 

何を回答しても話を盛り上げてくる、というか。

 

私もちょろくて、よくわかんないけど目の前の美人が
自分に興味持ってくれている(と思いこまされているんですけどw)事がすごくうれしく、
調子に乗ってしまう。

 


決め手に、

 

『路上アンケートに出たのは数週間ぶりで、
こういう風に声掛けても冷たくされてばかりなんです。
でも優しい人に会えてほんとに良かった!』

 

と、運命的な出会いを演出し、

 

『LINE交換していいですか?』

 

と申し出てきた。

 

私は『もちろん!』と前のめりで交換ww

 


この時点で美優の術中にはまっていた私は、
その場を離れてから、

 

『変なキャッチに捕まったと思ったけど、いい人で良かったです』
『寒いから風邪ひかないように気を付けてください』

とLINE。

 

 

美優的には
『かかった!』って感じだったんでしょう、その夜、

 

『今仕事終わりました!ほんとに今日はありがとうございました』
『今ってお電話できたりしますか?』

と返信。

 

LINE電話がかかってくるかと思いきや
『電話番号教えてください、そこにかけます』
とのことで、怪しいなと思ったものの、まぁなんかあれば着拒すればいいし、

 

普通にいい出会いだったとしたら、あまりにもったいない。と思ってしまい、
迷ったけど番号を教えた。

 

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こんな気持ちで決断。


そしたらすぐに着信。
期待はしつつも、しょせんキャッチからの出会いだから、
あまり情報は開示せずいこう、という意識で対応。

 

だが!
普通にこちらとの会話を楽しんでいる風で、まったく営業をかけてこない!
他愛のない話が続く。
キャッチの時、いやそれ以上のコミュニケーションスキルの高さを発揮しており、
こっちも普通に楽しくなってくる。

 

というか、心理的なガードを取っ払う方法を心得ている。
やっぱどの道でもプロは違う←

 

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電話が終わった時には、
今日マジで東京来てよかったわ。
めっちゃいい出会いあったじゃん!
この出会いを大切にしよう!

 

ってな具合になってしまいましたとさ。
チョロすぎて草。

 

 

翌日、夕刻。
完全に術中にはまっている私は、自分から『今日も仕事は夜遅いんですか?』とLINE。
だが返事来ず。

 

その日は友人とオンライン飲みの予定だったんだけど、
開始時間のちょっと前くらいに

 

『え!嬉しい!話したい!早めに切り上げてほしい・・・』
みたいな返信。

 

えー、タイミング悪っ・・・って思いつつも私の返事は

 

『わかった、23時には切り上げる!!!』

 

チョロ松乙ww

 

 

当然酔ってたので、相手としてはしめたと思ったのかも。

 

まぁこちらは完全に心の壁の解体は終了していたので、
楽しく電話を楽しむつもりでしたw

 

思えば、ここでまた将来の家に関する話や、投資の話になった。
この手の話って、抵抗ある人も多いと思うんだけど、

 

自分は素で不動産投資に興味があって、
実は色々情報収集しているので(まだやるかわからないけど)、

 

お金の事よく考えてるんだなーと逆に好印象を持つ始末。

 

 


で、また会う約束をした。しかも翌日(土曜でした)。
俺も美優も(違う意味で)決めてやる!!という気迫を感じるww

 


美優もちゃんとしたカッコで行くと言っていたので、
翌日、バチバチにスーツに身を包み、待ち合わせ場所へ。

 

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当日はキャッチの時とうってかわって、ピシッとスーツを着ていた美優と合流。


昨日も電話で会う約束した時の理由は『仕事(詐欺なんですがw)の話』って言ってたので

最初はその話になるとは思ったけど、もし、その話はそこそこにして、
雑談に移行した場合は、もう脈あるでしょ!!と思い、
普通のデートに持っていこうと画策していました。

 

ってかそうなると思ってた。
チョロwww

 

 

カフェかなんかを探すのかと思ったけど、
なんか迷いなくずんずん歩いてくから、

 

この人ほんとにちゃんとしてるなー、予約してくれたのかな?とか思って

 

『どこかのカフェですか?それともレストラン?』

 

って聞いたら

 

『会社です』

 

だって。

 

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え?会社?そんな感じなの・・・?
やっぱアナタ、そういう感じなの・・・?
心の壁が再度着工する。
帰ろうかと思ったけど、
まだどこか美優を信じたい気持ちもあったので、意を決してついていくことに。

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自分アホすぎて書いてるの辛くなってきた(笑)

 


会社はふつうのビルの1フロアで、かなり小綺麗な感じ。
会議室に通された。美優はちょっと待ってて、と言い出て行ったあと、
缶コーヒーと、白紙の紙を持って戻ってきた。そして紙に『俺メモ(私の名前)さんの人生シート』
という表題を書き、私の経歴をヒアリングしながら書いていく。

 

いつものコミュ力maxな感じで話を振ってきたんだけど、

 

私の心の壁はすでに完工、引渡まで終えていたもんだから、話が盛り上がらないww

 


美優は
もしかしたら多忙な上司も出てくれるかも!そしたらすごいよ!!
ってしきりに言ってた。

 

たぶん『人生シート』は上司がクロージング時に使う資料になるのだろう。

 


そして、上司登場!

 

この人のことはじつは電話で聞いてた。
(美優が『尊敬する上司』って言ってた)

 

名刺をもらう。肩書は課長。
課長はゆっくりと人生シートに目を通した後、話しを始めた。
めっちゃ具体的だ。
何人ものターゲットを陥落させ、ここまで昇格したという雰囲気を感じる。

 

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『老後資金にいくらかかるか知ってます?』

 

『○○万円なんですよ。ほんとに一生賃貸でいけると思ってます?』

 

『マンションを買うなら若い時のほうがいいんですよ。ローンも通りやすいですし』

 

『引退後もローンが残っちゃうと大変ですよ?』

 

『俺メモさんは属性には問題なさそうですし』

 

『何かあったとき持ち家がなかったらどうするんですか?』

 


みたいにひたすら攻めてきましたw

 

つまり詐欺で十分に儲かるくらいの高額マンションを、
背伸びしたギリギリのローンを組ませて、買わせたいわけだ。

 

もう完全に詐欺だと気付いてたんだけど、
仮にそうでなかったにしろ、上のようなマンションを購入する気はないので、

 

私はずっと相手の提案とは違う持論を言い続けた。


最初に買うなら築古の安い戸建がいい、できればキャッシュがいい、逆にボロでいいんで100万くらいの物件の情報とか知りませんか?みたいにひたすら逆をいく(笑)
そうしたら諦めてくれたようで

 

『話聞くと、ウチで手伝えることはないかもしれないね、
なんで今日は来たの?』

 

と言ってきたので

 

『いやその・・・美優さんに会いに来たんですけど』

 

と正直に言った。

 

今思えばもっと言い方があったと思う。
美優あとでめっちゃ怒られるのでは・・・?
絶対怖いもんあの上司・・・

 

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で、会社から解放され、
帰りは最寄り駅まで美優が送ってくれた。
美優はまだあきらめてなかった感じで

 

『ほんと、ちゃんと将来のこと考えたほうがいいですよ!
そうだ、資料送っときますから!それ見てみて下さいよ!ぷんすか』

 

って言ってたけど、なんかもうこっちの感情的には
きっかけが路上のキャッチでも、いい出会いかがあるのかも!
って思っていた矢先にコレだったので
失望感が半端なく、まったく話が入ってこなかったですww

 


いや路上キャッチからの発展はなかなかないですよねw

 


調べると『デート商法』というもので
今回引っかかったのは結構有名な会社っぽい。

 

ネットには『何回か会って話やデートをして親密になってから』って書いてあったけど、

デート1回もなかったけど?
いきなり会社だったけど?
コイツならステップ飛ばしてもいけると思われたのか?悔しい!ww

 

というわけで、彼女とのつかの間の思い出を胸に刻み、
LINEと電話番号をブロックしましたとさ。

 

私のような独身男性の皆さん、ほんとーに気を付けましょう。

※私の判断は愚かです。特に相手の会社に行く、など、わかった時点で帰りましょう。

その先に望みは無く、むしろ危険な目に合う可能性が多いにあります。私はたまたま運が良かっただけ!

ではでは・・・