俺のメモランダム

文系大学―(卒業)→専門商社営業ー(退職)→建築系専門学生ー(卒業)→設計事務所勤務という人生を辿っているアラサーのブログ。流し読みで読める軽さを持ちながらも、考え方、情報、良かったモノやコトをうまく発信して見ている人の日常をちょっとだけ豊かにできるのを目指して書いてます。

5/3(火) 映画村、渡し舟、サイクリング、渓谷、醤油。

 

1.センの朝

 

この日も快晴。
ほんとこの旅行は天気に恵まれてる。

 

普段はなかなか起き上がれないんだけど、
ここは窓を開けたら空気が完全にキャンプ場で、
脳に酸素が回る感じでめちゃくちゃ目が覚めた。

 

朝ごはんは200円くらい追加で支払えば
パンかおにぎりを出してくれる。
コーヒーはセルフ。

 

他の宿泊者さんも映画村に行くとのことで
オーナーさんが車を出してくれた。
柔軟な対応でありがたい。

 

それぞれ今日何するかとかちょっと話して、
またどこかで!って感じでチェックアウト。
仲良くなってしまったから名残惜しかったな。

まぁでもその一期一会なのが旅だよね。

 


2.二十四の瞳映画村

 

www.24hitomi.or.jp

 【公式サイト】


ここは宿から近いので、オーナーさんの車で
2、3分で到着。開館する9時に合わせてくれた。
実は最初のバスの到着が11:21。
それまではマイカーで来た人がぱらぱら入場してくるけど
バスからどどっと人が下りてくることがなく、本当にのんびり見て回れた。

 

展示はもちろん24の瞳に関するものが中心だが、
それだけに限らず、アートギャラリー、映画全般に関わる展示、
カフェ・ランチ、などなど色々と楽しめる。
手荷物預かりは無料だった。

 

 

・苗羽小学校 田浦分校 

 

岬の分教場の、こっちは映画のロケのために建てられた方。
撮影セットが置いてあったり、
監督や俳優さんに関するちょっとした展示もあったり。
でもなによりロケーションが圧倒的。
映画での見え方とかこだわったんだろうなー。

 

 

 

壷井栄文学館 

 

原作者の記念館。
原稿や、生い立ちの写真など
その生涯などを追った展示がある。
彼女は小豆島の出身。

 

同じく小豆島出身の文学者、
壷井繁治氏と結婚していて、
彼にまつわるものも合わせて展示されている。

 

生い立ち的には決して楽な人生ではなかったことがわかった。
『困難に負けず、明るく過ごす』という信条を持っていて、
そんな素直な気持ちが
24の瞳という作品を生み出すことにつながったのかもなと思った。

 

 

・季節の花畑 

 

菜の花が満開だった。
鯉のぼりが青空に向かって伸びていてすごく良い。

 

 

・ギャラリー松竹映画座 


昔の映画館を模した建物。
チケット売り場が曲面で、タイルの貼り方もかわいい。
出入り自由で、24の瞳がリピート上映されているので
時間があったらここで本編を見てから回るのもありかも。



 

2階はBook Cafeになっていて、小豆島に関する本、
とくに映画に関する本がセレクトしておいてある。
鯉のぼりがここからも良く見える。

 

・FIGURE GALLERY 海洋堂 

フィギュア会社、海洋堂のギャラリー。
シンゴジラがいた。
近くで見ると細かい部分の完成度の高さがよくわかる!

 

・キネマの庵 

1948~1960くらい、日本映画の黄金期と呼ばれた頃の名作の紹介。

 

また、同じく小豆島を舞台にした『八日目の蝉』の特集が組まれていて、
衣装や、俳優さんが小豆島に対して抱いた感想などが書いてあったり。

 

ちなみに外壁は『恋のダンスパーティ』というアートになっていて、
花を受け取った感じで写真を撮ったりできる。
一人旅の私には関係ない。

 

 

万屋(よろずや

 

映画ではそのまま、『よろずや』として出てきた建物なのかな?
アートの展示室になっていた。
この時は、島生まれ島育ち、なかがわゆきこさんのドットアートが展示されていた。

 

色々なものに曼荼羅Dotartをほどこした作品。

蜘蛛の巣、ウニの殻、雪の結晶、などなど自然の模様をイメージされてるみたい。
ドットの打ち方とか色使いとかほんと全部違うんだけど、それぞれ素材に合っている感じがした。

この曼荼羅、人間で言う心臓みたいなイメージで、施された物品の魂のように見えた。

 

特に、昔、網を浮かせるのに使われていた漁具のガラス浮き球を
流木とか電飾を合わせてレイアウトした作品がすごく好き。

 


3.渡し舟

 

映画村⇔オリーブ公園をつないでいる。
バスだと40分くらいかかるんだけど、船なら入り江を突っ切るのでなんと10分!
GW期間とかだと結構人が多いので、ずっと往復し続けてるらしい。
30分に1回くらいは来てくれるっぽいので待ってればOKかも。

 

私が乗るときはちょうど船がいなくて、
桟橋に船頭がいない場合は携帯に連絡してくれという張り紙があったので、
ほんとかよと思いながらも電話したらつながって、
待ってて!って言われたから待ってたら来た。
絶妙にアナログで好き。

 

海の上走るの爽快で、ほんとバス乗らなくて良かった!

 


4.拠点で荷物預けて、サイクリング

 

オリーブ公園の下の、オリーブビーチに到着。
まずは手荷物をどうにかしないとなーという感じだったが、
渡し舟乗り場の近くの『オリーブナビ小豆島』という情報館的なところで
ワンコインで預かってくれた!(コインロッカーもあったが、入らなかった)

 

ここは前もってダウンロードしておいたHello Cyclingという
シェアサイクルのステーションもあった。
ちなみに小豆島はHelloCyclingのステーションがかなり充実しているので
入れておいて損はない。

 

使い方は公式チャンネルとか色々あるけど、
ぶっちゃけ↓のが一番わかりやすかったかな。

youtu.be

 

 

5.寒霞渓(かんかけい)

 

オリーブ公園から東に向かって自転車をこぐ。
海沿いの道が続いて、めちゃ気持ちいい。
関係ないけど、道中見つけた郵便局が小さくてかわいかった。
このまま走り出しそう。

 

醤の郷に行こうとしていたんだけど、
途中で通る草壁港というバス停から、
寒霞渓行きのバスがちょうどいい時間だったので先に行くことに。

 

寒霞渓というのは、日本三大渓谷美に数えられる場所。

草壁港から終点の紅雲亭までバスが出ている。
車なら関係ないが、電動チャリでも紅雲亭までの道は
うキツそうなので、バスのほうがいい。
この線も1日6本しかないので時間は要チェック。

 

紅雲亭からは頂上まではロープウェイ。
ロープウェイはたくさん運行している。

5分ほどの短い時間だけど、
切り立った岩と緑が織りなす景色を真上から見られる!
車で来た人も頂上まではこれで行ったほうが楽しいと思う。

 

頂上ではテラスで食事ができたり、
瓦投げっていう小さい瓦をフリスビーのように投げて円の中を通すと
いいことがある、みたいな遊びができたりする。

 

小豆島の最高峰から見下ろす街と海と遠くの島々は絶景です。
ほんと、晴れててよかった!

 

ちなみにロープウェイ乗り場周辺から表、裏の2種類の登山口が用意されてるので
時間と体力があればハイキングで頂上まで行くのも楽しいかもしれない。

 

 

6.醤(ひしお)の郷

 

草壁港からさらに東に走ると着く。
バスで行く場合、安田バス停で乗り換えが必要な場合があり、
そこからは本数が減るので注意。
まぁ自転車ならすぐだったので、歩いてもいけそうな距離って感じですが。

 

海沿いに、巨大な蔵が立ち並ぶマルキン醤油というのがあって、
そこが島で一番大きな会社。
蔵の横を走ると、道まで醤油のいい香りが漂ってきて、
マスクまで完全に醤油の香りが付き、
このあとは常に醤の郷にいる気分になりました。

 

ギャラリーステージという所が用意されていて、
外から発酵中の様子を見ることができる。
昔ながらの樽が奥までずらっと並んでいる。

 


7.ジョルジュギャラリー&コヒラカフェ

 

取り壊し予定の建物にアートを施す、
フランス人アーティストジョルジュ・ルースが手掛けた建物。
金箔を使った大きな円の作品。



 

ルースポイントというある一点から見た時だけ、↑のような美しい正円になる。
奥行きも違うけど、円だけ浮かび上がる。

 

少しずれるとこの通り。

 

小屋裏にはチョークで作った、これまた正方形に見えるアートが。
ただこちらはチョークでの作品なので、どんどん消えていくから
いつまで見られるかはわからない。お早めに。
(制作ムービーで本人も語ってた)

 

奥にあるコヒラカフェもイイ感じで、
醤油もろみソースを使った肉のパニーニを食べた。

 

8.ヤマロク醤油

 

『安田上』ってバス停から歩けそうな場所だけど、
例によってバスの本数が減るエリアなので
行き帰りの時間に注意。

 

私は自転車だったので大丈夫。
実は手荷物預けてるところが17時閉館だったので時間がなくなってしまい、
ここでは醤油プリンだけ食べて帰った。

本来は蔵の見学ができるのが押し。
またいつか来たい!

 

醤油プリンは、
プリンにヤマロク醤油をかけて食べるのかと思ったら、
プリン自体に醤油が混ぜ込まれてるタイプだった。
たしかに微妙に醤油の色が入っている。
パニーニの時も思ったけど、小豆島の醤油って、
なんか甘味があるというかフルーティな感じ。

 

醤油のわずかな塩気と風味が入っていて、
大人のプリンって感じのお味だった。

 

9.オリーブビーチと締めの焼き鳥

 

ギリギリになってしまったけど、
所定の時間内にオリーブナビで自転車を返却し、荷物を受け取る。

 

疲れたのでバス一本見送り、
飲み物買って近くのオリーブビーチで休む。

 

ほんと、雨だったら海の見えないバス停で雨宿りだったので
贅沢な時間が作れて天気に感謝だ。

 

ここは瀬戸内海という内海の中の、さらに一つの島の、
入り江の部分なので本当に波がない。
こんな穏やかな海あるんだ、と感動した。

 

波の音がほぼないので、近くのSUPのインストラクターの声がよーく聞こえて
SUPのパドリングのコツを知ることができた。

 

バス乗って、フェリー乗って、高松着いたら、『TORIBACO 514』というお店にふらっと入って、飲んで、焼き鳥食ってうまいなーってなって、宿でバタッと寝た。幸せ。

 


いよいよ明日が最終日!