俺のメモランダム

文系大学―(卒業)→専門商社営業ー(退職)→建築系専門学生ー(卒業)→設計事務所勤務という人生を辿っているアラサーのブログ。流し読みで読める軽さを持ちながらも、考え方、情報、良かったモノやコトをうまく発信して見ている人の日常をちょっとだけ豊かにできるのを目指して書いてます。

5/4(水) 高松港の周辺と、女木島。

 

 

1.高松シンボルタワー、北浜アリー

 

9時過ぎにゆっくり起床。
今日は特に予定立てていない。

 

自分の中で、この旅行はとにかく旅程を長めにとって、
あくせく観光しないようにしようって思っていたので。

 

とりあえずリムジンバス乗り場に近い高松駅前のバスターミナルの
コインロッカーに荷物を預け、周辺を散歩。

 

高松シンボルタワーの中を通ったり。

 

30階建てのタワー、近くで見るとめっちゃ高い!近隣の島からも良く見えた。

 

 

そのあと北浜アリーへ。
地図上ではすぐに見えたけど、歩くと地味に遠かった。

 

ここは倉庫をリノベーションして、雑貨屋やカフェになったもの。

 

裏路地からもアクセスできる。
こんな感じで、あまり派手さはないんだけど、おしゃれな店が入ってた。

 

チャペルも併設されていて、
ブーケトスは北浜アリーの広場でやっていた。

 

イメージでは横浜の赤レンガ倉庫が並んでるみたいな規模感かと思ってたけど
一つ一つが小さい倉庫で、全体としてもコンパクトだったのですぐ回れてしまった。

 


2.やっぱり島へ!

 

というわけで、じゃどっかまた島行くか!と。

 

豊島は直行便がないし、
直島は、ある程度満足するまで見たし、
小豆島は棚田とか行ってみたいけど、フェリー往復とバスの時間を
考えるとほぼ移動になっちゃいそうだな・・・

 

と考えていくと、『女木島』行きのちょうどいいフェリーの時間があったのでここに決定。
一応調べてはあったんだけど、行こうとは思ってなかった。
ほんと、時間のある旅行だからこそ回れたなと。

 

女木島は高松港から一番近く、直島や小豆島がフェリーで1時間に対して、20分。
高松港からも女木島の建物が見えるくらいの距離感。

 

たまに見かけて、ケーキみたいな見た目だなと思っていた『めおん』に乗船!

 

この時はドラマみたいに、見えなくなるまで手を振ってお見送りをしてくれた。
運行会社が違うとこのへんも違うのかな?
(直島・小豆島航路は四国汽船だけど、女木島・男木島は雌雄島海運)

 

島につくと、帰りのフェリーの行列がすごい事に。

いや今回のGWエグすぎ(笑)



3.鬼ヶ島大洞窟

 

女木島は鬼ヶ島伝説の伝わる島で、観光の目玉は鬼ヶ島大洞窟。
フェリーに合わせてバスが出ているので、着いたら迷わずバスのチケットを買おう。

 

レンタサイクルもあるけど、山登りになるので辛いと思う。
つづら折りの山道を、バスで20分くらい登ると着く。
バス停から少し登ったとこでチケットを買って、洞窟へ。


入口周辺は狭いんだけど、奥がかなり広がっている。
これは襲撃に備えて、守りに特化した作りらしい。

 


そこら中に地元の学生が作った鬼瓦が置いてあったが、
明らかに鬼じゃないのもあって、
中学生のおふざけ具合に懐かしい気持ちになった。

 

至るところに絶妙なクオリティの鬼たちが。

 

出口付近では桃太郎とすっかりお友達に。

 

最後は鬼たちに笑顔で見送られてハッピーエンドとなる。

 


まぁこの洞窟は昔の山伏とかが堀ったんだろうじゃないかと思うけど、
それにしては規模が大きすぎる感じがするし、
確かに謎が多くて興味深かった。

 

でも説明書きではこんな感じに、
あくまで鬼が使ってたんですよ、ってなっているので
ファンタジーの視点でいえばすごく面白いなと感じた。



洞窟を出るとまた少し登ると島のてっぺんに着く。
展望台があって、めおん号もこの高さから見下ろすと小さい。
というか海の広さがわかる。



 

女木島の集落と高松の市街地が1枚に収めることもできる。




4.お昼ご飯。アートになった小学校

 

バスでふもとに戻ったら、お昼ご飯を探す。
『鬼の台所』という店で食べた。

 

本当はうどんにしたかったけど、売り切れだったのでラーメン(笑)
島で取れたアジのフライも食べた。




女木島の市街地は小さいので、歩いて『女根(めこん)』へ。

 

女木小学校を使ったアート。
作者はアイラブ湯と同じ大竹伸朗氏。

 

共通してるのはカラフルで混沌とした世界観。
あとは摩訶不思議な組み合わせね。

 

エントランスから原色系。

 

艶めかしさを感じる木。

 

 

校庭とをつなぐ外廊下。
子供が走りたくなりそうな床の柄。

 

ネオンが輝き、謎の筒が突き出る。

 

色んなタイルが涙の形に貼られてた。

 

 

なんか、捕らえられてる?
ここでも上部に輝くネオン。

 

 

唐突に、倒木。
根っこがキレイに剪定されてて、スタンプのような形。

 

受付の横にあったやつ。不気味かわいくて好き。

 

そういえば、こんな大がかりなアートをよく小学校に
施せたなと思って、係のおじさんに聞いた。

 

そしたら小学校は前から休校中だからできたらしい。
女木島の小学生は4人しかいなくて、全員、高松に通ってる。

 

瀬戸内国際芸術祭が続く限り、この作品もあるだろうけど、
小学校自体の再開は難しいんじゃないか、とのこと。

 

芸術祭のおかげでこの島も多少の賑わいがあり、
だからこそ私も来たわけだけど、
基本的にはこの島も全国の過疎地と同じ問題に直面してるんだなと。

 

 

5.鬼ヶ島倶楽部

 

という名のカフェ。むしろ喫茶店という表現がしっくりくる古民家。
コーヒー&スコーンを頼むと、駄菓子を1つサービスで選べる。
2つ以上は別途駄菓子分の料金がかかる。

 

セットで撮ったんだけど、この駄菓子みんな知ってる?
めっちゃ懐かしかったからこれを選んだ。
光るボタンのような、グミのような、不思議なやつね。

 

店主のおばちゃんが、フタも食べられるのよ!って言ってたけど、モナカなんだよね。知ってた。
最近の若者は知らないから残すらしい。

 

他に、月の石というチョコと、鬼ヶ島繋がりで、きびだんごを買ってった。



6.喧噪のない海辺でゆったり

 

他にもアート作品はあったんだけど、入場料もかかるし、
なんかここ数日色々見すぎて感性がすり減ってたのでもうやめた。

 

女木島は本当に静かな島。
高松港は栄えてて色んな音が聞こえるけど、そこから20分のこの島は別世界。

 

まぁキャンプ場があって、そこだけは賑わってるんだけど。

 

でも基本的にはすごく静かで、素朴な店しかない島なので、
自分がもし高松に住んでいたら暇つぶしで来るだろう。

 

こんな距離感に、心が浄化できる場所があって、
すぐ行ける環境ってすごく恵まれていると思う。

 

 


7.海辺の作品たち

 

『かもめの駐車場』というアートが堤防にずらっと並んでいる。
風向きで回ったりもするみたい。
リアルな感じのカモメだけど、かわいい。
まじまじ見ると、動物の造形って完成されてるよなって思う。
これは望遠でもっとイイ感じに撮りたかったなー!

 

『20世紀の回想』
帆船とピアノが合体したような像。
自分的には未来へ向かうイメージに思えたけど、過去の回想みたいです。




なんか女子高生が2人で遊んでたけど、
女木島は往復700円、片道20分だからこのあたりの高校生は
『次の休みは女木島行こーよ!』みたいな感覚なのかもしれない。
もしかしたら高松の学校に通ってる、女木島の子なのかもしれないけど。

 

ずっといれる心地よさの島だったけど、フェリーの本数は多くないので、
飛行機がギリギリにならないように帰る。

 

 

8.玉藻公園

 

高松港に帰ってきて、少し時間が余っていたので寄る。

 

高松城跡と一緒になったような公園。

 

もともと生駒家→その後高松松平家の城となり、
戦後に市の持ち物となり、一般公開された。

 

今でも十分巨大なんだけど、
当初の敷地は今の8倍あったらしい。

 

高松城天守に登る。石垣の中に地下室があったようだ。
この石垣は崩落の危険があったので、最近になって市が作り直したみたい。
今の技術だからか、きっちりした感じのきれいな石垣ができていた。


ことでんがすぐ近くを走る不思議な光景。



 

専門学校で、階段の蹴上げは一定にしよう、と習ったけど
ここの階段は蹴上げが一定じゃないので
登りにくいということが体感できました(笑)

 


公園の内部には披雲閣という大きな和風の建物があり
元々はさらに2倍の大きさの建物で、
今の建物は大正時代に高松松平家にて立て直したものだそう。

 

ほかに天皇陛下のお手植えの松もあった。
大正時代に植えられた松だけど、周りの松に比べてかなり小さい。
ということは周りのはどんだけ昔に植えられたのよ・・・って感じで、逆にすごい。

 


9.防波堤を散歩

 

リムジンバスの時間まで、防波堤を散歩。

 

突端にある灯台はガラスブロックでできていて、灯台自身が赤く光るようになってるようだ。
結構沖まで伸びてるので、このへんに住んでたら、
灯台まで散歩して戻るだけでもいい運動になりそう。

 

時間になったのでリムジンバスで空港へ。
最後まできれいな夕焼けで、本当に天気に恵まれた旅でよかった。