巨匠・安藤忠雄先生の講演会/建築家に対するイメージが変わった
昨日、安藤忠雄先生が私の通っている専門学校に講演に来られた。
建築をやっていない人でも名前を聞いたことがある人は多いだろう、
日本の建築家の中でもかなりトップクラスに有名な方である。
Wiki
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%89%E8%97%A4%E5%BF%A0%E9%9B%84#.E4.BA.BA.E7.89.A9.E3.83.BB.E3.82.A8.E3.83.94.E3.82.BD.E3.83.BC.E3.83.89
ということでかなり楽しみにしていた。
正直、自分は今まで建築家の人の事を『気難しそう』・・・
って偏見を持ってしまっていた。
だが、講演が始まると饒舌な大阪弁。
思った以上に豪快な人だった。
先生が有名になったきっかけの作品として、『住吉の長屋』というものがある。
これは長屋のリフォームをする際に、中央部分をコンクリート造にし、
中庭を設けるという斬新なものだった。
で、説明の中で衝撃の言葉。
『これはお施主さんから評判良くなかったんです』
マジで!?
なぜなら、エアコンが入っていないから。
あと、中庭部分に屋根がないので、雨が入ってくる構造であること。
その通りっちゃその通りなんだけど、
自分がさすがだなと思ったのはそういう事も包み隠さず話してくれたこと。
あんなに有名でも、自分を変に良く見せようとしないのが凄いところだなと。
あと驚いたのが、先生の作品にコンクリート造が多いんだけれど、
どんな崇高な理由があるのかと思いきや『安いから』だそうです。
なんか思ったより普通な感じで親しみが湧いた(笑)
講演後には質問タイムが。
先生は今までいろいろ病気をされて、
複数の内臓がないのだけれど、
そんな中でモチベーションを保つ秘訣は?
という質問に対し、
『モチベーションというか、自分の作りたいものを作っているだけ。
あと内臓が無いのに奇跡的に元気なことで、そういう人の作った建物に(縁起がいいので)住みたい』
という理由でのオファーがあること、など言ってて面白かった(笑)
雑誌などだと編集の人が綺麗な文章に仕上げているから、
『建築家は完璧で、隙がなくて気難しそう』
というイメージを抱いてしまっていたけど、
実際に安藤先生ご本人の話しぶりや空気感を体験して、
いい意味でイメージが替えられたのでよかった。
そしてこの講演は先生のご意向で行われたと知り、
いい学校で学べているんだなと感謝。
これからも頑張ろうと思う。
おわり