俺のメモランダム

文系大学―(卒業)→専門商社営業ー(退職)→建築系専門学生ー(卒業)→設計事務所勤務という人生を辿っているアラサーのブログ。流し読みで読める軽さを持ちながらも、考え方、情報、良かったモノやコトをうまく発信して見ている人の日常をちょっとだけ豊かにできるのを目指して書いてます。

卒業設計の課題発表(模型のサイズ&縮尺決め、敷地周辺の地形や建物)

友人が学校で私の模型写真を撮ってきてくれました。
感謝!!!

 

f:id:yutastation:20191030224559j:plain

 

はい、見ての通り、計画建物以外がよくわかる写真を頂けたので
今回はその辺に関して書いていきます。

 

目次

 

 

○サイズと縮尺

 

サイズ:A2、A1、A0、それ以上・・・
縮尺:1/50~1/800くらい・・・

 

という感じで選択肢があったのだが、
今回はA0、1/300にした。

 


それを決めるまでの流れを書いてみる。

 


これらは主に以下3つのファクターの絡みで決定される。

 

①限られた期間の中で、どのくらいの作業量までやる覚悟があるか←
②計画建物の縮尺をどうするか
③どの範囲まで模型上に入れたいか

 

まず ①限られた期間の中で、どのくらいの作業量までやる覚悟があるか

 

これは講師のアドバイスと自分の心だけ(笑)

講師の先生は、過去の優秀作品がA0以上がほとんどということで
それ以上をゴリ押してきたので(笑)、
私もやる気を出し、それを前提にして考えた。
ということで悪魔的作業量、A0サイズに決定(笑)

 


②計画建物の縮尺、③どの範囲まで模型上に入れたいか

 

は、2つ合わせて考えた。

 

細部をどこまで作りこめるかは縮尺によって限度がある。
参考として、木造とS造の模型の縮尺はどちらも1/100。
それぞれA0で考えてみると、

 


→1/50、1/60:
計画建物の一部(断面模型みたいな)が作れるが、全体像は作れない。
めっちゃ細かいものまで作りこめるので、雰囲気などを表現できる。
          


→1/100:
頑張れば計画建物をすべて作れるが、周辺の敷地が作れない。
細かいものまで作りこめるが、1/50や60ほどではない。

 

→1/200:
計画建物のほかに周辺敷地も入れられる。
ただ建物も細部まで作りこめず、周辺敷地も本当に近くのものしか入らない。

 

→1/300:
周辺敷地がわりと広範囲まで入る。
建物細部の作りこみは困難、外形がメインとなる。

 

→1/400以降:かなり広い範囲の周辺敷地が入るが、
ここまでくると建物というより敷地がメインの印象が出てきてしまう。
・自然が主役で、その中にたたずむ感じの建築
・(例外として)非常に大きなスケールの建築
をやってる人はこのへんを選択してた。

 


ここは最後まで悩んだ末、講師の先生の勧めもあり、なんと

 

・A0広域模型(1/300):
→街に対してこの建築物がどう『建つ』かを表現。

 

・A1部分断面模型(1/50)
→建物自体の空間のおもしろさ、雰囲気を表現。

 

の2つ作る方向で当初は走り始めた。いやーエグい(笑)

 


※結局、部分断面模型は結局作れず、CGとなった。
 てか、それでいいかなって。はい、言い訳です(笑)

f:id:yutastation:20191030224714j:plain

 

ちなみにこれがCG。選択授業でグラフィソフト社のBIM、アーキキャドというのをやったので、
それで作りました。
レンダリングまでアーキキャドでやりました

 

アーキキャド公式?HP

GRAPHISOFT | ARCHICAD -BIMであなたの仕事を変える-

 

 


○敷地周辺

 

今までやった2課題は、敷地が決まっていた。
(毎年同じ場所なので、講師もみんな雰囲気やら知っている)
そのため、敷地の形状はつくれども周辺建物は省略。


ゆえに今回はじめて周辺の建物の表現について考えたのである。

 

まず、作るか作らないかでいうと『作らない』選択肢はなかった。

 

色んな人が言ってることで申し訳ないが、建築というのは
その敷地に建つことが自然(必然)という事を考えると、

周辺の状況が作られてないとよくわからないからだ。

 

 

作るということで、今回の敷地周辺の特徴をまとめてみる。
・敷地の近くで2方向から川が合流する(川については写真参照)
・遊歩道に接する(写真参照)
・市場に接する
・周辺建物の性格が多彩(市場、マンション、団地、一軒家が混在)
・大通りと路地が混在

f:id:yutastation:20191030224912j:plain

f:id:yutastation:20191030224916j:plain

 

これらをどう表現するかがを考えることになる。

具体的な作り方は次回(やっとかよ)。

 

いやー、思ったより言う事が多いぞコレ・・・(笑)