ナツ、ありがとう。お疲れさま。
11月20日、小春日和の中、我が家で一つの小さな命が終わりを迎えました。
悲しいけど、この気持ちは風化する前に記録しておくのが重要と思い、
またウチも含めペットを飼っている人にはとても辛いけれど、いつか訪れる事なので、覚悟しとけ、というわけではないけれど、知っておいてもらいたいという思いで書きました。
異変に気付いたのは、1週間ほど前から足を引きずるように歩くようになったから。
黒ブチのナツちゃん。(3歳、メス)
最初は骨折したのかと思い、ゆっくり休ませていた。
数日すると、脚をしっかりついて歩くようになった。
これで一安心、と思った。
しかしその後も、あまり外には出ずに家で寝ている時間が長くなった。
17日(木)頃からは大好きなCiaoちゅーるというエサもあまり食べず。
その後も苦しそうだったので、19日(土)に動物病院へ。
先生いわく、交通事故か何かに合い、腹膜が破れている状態とのこと。
その内出血により、貧血にもなっていた。
診察中にも気絶して倒れたらしい。
普段、車とかはエンジン音とライトで避けるのだが、
もしかしたら無灯火の自転車などとぶつかってしまったのかもしれない。
また、尿道が切れている可能性があるとのこと。
猫の尿道は細く、手術は高価だし、成功率も高くはないという。
帰ってから、オシッコをするか見守ることにした。
オシッコが出ないと、身体に溜まり、尿毒症となり危険なのである。
すでに左下腹部に排出できないオシッコが溜まり、ふくれていた。
苦しいのか、何度も場所や体勢を変えるナツ。
抱き上げると痛そうに鳴くので、それはやめた。
呼吸が荒くなっては、ちょっと落ち着いて、を繰り返した。
その夜は親父がリビングでナツと一緒に寝ることになった。
夜中は、呼吸も落ち着いており私の目もしっかり見つめてきて、とても穏やかで、
もしかしたら大したことなかったんじゃないか?と思うくらい。
ただ、結局夜通しオシッコは出なかった。
そして今日、20日(日)の朝。
ナツの体温が下がっていたので、天気が良かったので外に寝かせてやった。
11時過ぎ。植木の間に顔を埋めて動かない。苦しそうに前足で土を掻く。
14時前。両親が見守る中、ナツの呼吸の間隔が少しずつ長くなる。5秒。7秒。8秒―。
そして、小さく『フッ』と息を吐いたかと思うと、そのあと呼吸をすることはなかった。
目を見開き、舌を出して苦しそうな顔だったという。
舌をしまい、目を閉じてやり(ちょっと半目になってしまったが)、大好きだったCiaoちゅーると花を添えて段ボールに入れてあげた。
明日、田んぼの脇に埋めてあげようと思う。
ナッちゃん、頑張りました。
ご冥福をお祈りします。大好きだよ!!
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ナツとの出会いは、2013年の8月。道路の真ん中で轢かれそうになっていたところを保護した。
そのあとはスクスクと育った。大人しくて賢い子だった。
ウチは農家だから代々、猫を飼い続けている(蔵の米を狙うネズミを捕ってくれるのです)のだけど、
看取れることって中々無い。
大体は、ある日突然、どこかに行ってしまうのだ。『猫は『死にめ』を見せない』ってよく言うようにね。
ある意味、それって飼い主を心配させないようにする猫の優しさなのかもしれない。
実際、苦しむナツを見るのはつらくて、
もちろん良くなってほしんだけど、こんなに苦しそうなら早く楽になって欲しいとも思ってしまった。
3年3か月。人間でいうと30歳とか?短すぎる命だったけど、外でも家の中でも気ままに過ごさせてあげて、
最後にはテツちゃん(今年の5月に拾った。オス)という仲間もできた。(よくケンカしてたけど)
幸せだったと思う。
たくさんの思い出をありがとう。
そうだ!飼い主としてもたまに見返せるように、ナツちゃんの歩みを写真にまとめておこう。
それは別記事で。この記事を何度も読むのはちょっと辛いので(笑)