空飛ぶタイヤ/池井戸潤 感想。
面白かったのでレビュー。
中小の運送会社社長である主人公の会社が
タイヤの脱落により死亡事故を起こしてしまい、ピンチになりつつも
頑張って乗り越えていく話。
・・・あれ、こう書くとあまり面白そうじゃないな(笑)
正直、この主人公のオッサン、奇策は取らないんだけど、ひたすら真面目にコツコツ、
誠意をもって物事に当たるから凄くいい人なのよ。
その辺がリアルな感じがして(業界人じゃないから実際どうだかわからんけど)好きなんです。
そして主人公以外でも、
・自動車会社の社員
・銀行
・学校
・週刊誌
・警察
・遺族
などなど、周辺の色んな組織・色んな立場の人間視点で話が進むから800ページ以上あるけど全く飽きない。
そして一見悪役っぽい登場人物でも、その行動に一定の合理性を感じるのね。
なんか裁判官のような気分になった(笑)
読んでるうちにすごく視点が広がって勉強になる。
ほんと、新社会人の人向けの教科書にすべきだよ。
『社会人の心得』みたいなのを読むよりよっぽど勉強になるかと。
ちなみに自分は下町ロケット以来、池井戸作品にはまってしまい、本作以外にももう3冊読んでしまっている。
ちなみにこの本達はメルカリで売ろうかなと思ってる。
でもまだできてない。自分、なぜか物を綺麗に使う事ができない。
大事に扱おうと思ってるんだけど(笑)
だからメルカリとかで購入した人から『低評価』がつきそうでびびてってまだ出品できていない次第である。
オラに勇気を!!