俺のメモランダム

文系大学―(卒業)→専門商社営業ー(退職)→建築系専門学生ー(卒業)→設計事務所勤務という人生を辿っているアラサーのブログ。流し読みで読める軽さを持ちながらも、考え方、情報、良かったモノやコトをうまく発信して見ている人の日常をちょっとだけ豊かにできるのを目指して書いてます。

卒業設計の課題発表(断面図)

しばらく更新間隔が空いたのでもう終わったと思っていた人も多いでしょう(笑)
ですが卒計の課題地獄の中でまだまだ色々な種類の図面を
描かされた・・・いや、描いたので、引き続き上げます。

 

目次

 

1.切断位置の設定ミス


いきなりだけど、この図面には大きな問題がある。

それは切断線。

 

各棟をつないでいる三角形のデッキに平行に切断線を設定したのだけど、

本当はそれぞれの棟ごとに、主要な通り芯と平行になるよう
切断線をクランクさせるべきだった。

 

下のキープランにオレンジ示したのが正解。

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現状の一番の問題は、寸法が入れられない事。

 

立面図の時に載せた絵だけれど、

f:id:yutastation:20190227113953j:plain


このように、実際の寸法と見えている寸法が違う場合、
そこに実際の寸法を書き込むと混乱の原因になる。

 

なのでそういう面には寸法入れないんだけど、
寸法が少ないと、図面としての意味が薄まってしまう。

 

通り芯と平行にすることで、主要寸法が記入できる。

 

 

あと単純に、描くのが大変。

 

たとえば、実際には1mの部分が、図面のこの面は70cm、
この面は35cmで映る・・・
などいちいち計算して描くとクソほどめんどい。
冷静に考えると、どんな罰ゲームだって感じ。(笑)

 

これも切断線をクランクさせれば解決する。

 


※切断線クランクにより棟と棟の間隔は曖昧になるけど、
 それは断面図においてそこまで重要ではないらしいので、
 やはり最初の設定はダメとまではいかなくとも、良くはないようです。

 

 

2.線の太さの使い分け

 

□太線(0.3mm)
・仕上線
・キープランの壁位置

 

□中線(0.2mm)
・素材の境界の線(RCとそれ以外、デッキプレートとそれ以外など)
・手摺など、薄い部材の断面
・1F鉄骨柱の見え掛かり

 

□細線(0.1mm)
・見え掛かり
・家具
・人物
・開口記号など
・キープランの開口位置

 

 

3.ちょっとしたエピソードと教訓


切断方法を間違えた件、わかっているのになぜそのままなのかについてお話ししよう。


断面図描いてた時期、全然進んでない状態で進捗の提出をする日になってしまった事があって。
そのあとの連休で、頑張り、完成日の提出には帳尻合わせた。
そこで指摘を受けた。かなりショックだった思い出(笑)

 

あとで修正しようにも、
ほぼ書き直しなのでやる気出ないわ、
その場その場の提出物に追われるわで
結局修正できず・・・。

 

帳尻を合わせるのは、追い込まれたら仕方がないけど、
チェックされないまま、間違えたままで突き進んでしまうと
修正にかかる時間も膨大になる。

 

・進度はなるべく一定にするよう調整
・こまめにチェック受ける

 

ここが大事なんだなぁと。

 

仕事を始めた今、改めて意識すべき点だなぁと思いました。