俺のメモランダム

文系大学―(卒業)→専門商社営業ー(退職)→建築系専門学生ー(卒業)→設計事務所勤務という人生を辿っているアラサーのブログ。流し読みで読める軽さを持ちながらも、考え方、情報、良かったモノやコトをうまく発信して見ている人の日常をちょっとだけ豊かにできるのを目指して書いてます。

長田 直之先生講演会を聞いて学んだこと。

建築家の長田先生が学校に来られたので、講演会を聞いてきた。

 

安藤忠雄の事務所を経て、
独立された方。

 

 

ちなみに安藤先生も講演に来たことがあり、
その時の記事はこちら

 

yutastation.hatenablog.com

 

 


印象的だったのは、

 

『ある日突然、アイデアが浮いてくるようなことはないです。
僕は、亀のように自分の案を少しづつ変化させていくように設計をしています』

 

という言葉。

 

 

自分も、課題をやっているうえでいい案が浮かんでこないと思うことばかりで、
そういう時、
途中まで考えていたことをすべてリセットして最初から考え直す、
ということばかりしていた。

 


けど、『今現在』の状態から変化を繰り返しながら少しづつ良くしていく、
というのは重要だと思った。
考えてみれば、最初に考えた案って自分なりにコンセプトを練って作ったものであって、
それを安易に否定するのってどうなのよ、と思うし。

 

 

先生は、エスキス(アイデア出し)の際には、スケッチをあまりせず、
代わりにスタイロフォームに各部屋の名称を書いたような物をひたすら動かしながら空間を考える、
ということを説明されていた。
こうすることで、短時間でたくさんの組み合わせを見つけられる、とのこと。

 

 

自分は、『スケッチをとにかくしまくっていいものを見つけるしかない』と視野が狭くなってしまっていた
ように思ったので、これはちょっと今度試してみようかなと思った。

 

 

先生の手掛けた事例紹介、ということで、とある物件が紹介されたのだが、
そのとき出てきた『コーポラティブハウス』というのは面白いと思った。
これは、土地の購入の段階から入居者を募って、人数が集まったら建設が決まるというもの。

 


この形式だと、定期的に打合せをするなかで、各入居者が、
自分が大きな一つの空間の中で、どんな場所で、どんな住み方をしたいのかを主張するわけなので、
設計する側としてはその人たちの意見をうまく取り入れていくことになる。
つまり他人のアイデアを整理する感じになるのが面白いなと。

 

将来、手掛ける機会があるといいなぁ。

 


学校のある王子にも先生の手掛けた集合住宅があるとのことなので、
今度見にいってみようと思う。