俺のメモランダム

文系大学―(卒業)→専門商社営業ー(退職)→建築系専門学生ー(卒業)→設計事務所勤務という人生を辿っているアラサーのブログ。流し読みで読める軽さを持ちながらも、考え方、情報、良かったモノやコトをうまく発信して見ている人の日常をちょっとだけ豊かにできるのを目指して書いてます。

富士山のふもとで現場の仕事を体験(前編)

専門学校のカリキュラムの一環として、行ってきました!


めちゃくちゃためになった、ということを最初に書いておきたい。
ここは、建築関係の社会人にとっては結構有名な施設らしい。

 

というわけで、今回の体験内容や、学んだことや、
エピソード的なものを書いていきまーす。
長いです。(笑)

 


【1日目(11/27(月))】

 

午前中、移動。
午後に到着し、そのまま座学。
測量、配筋・圧接、足場のそれぞれについて学んだ。

 

先生方が個性的だった。
普段から実地で教えてる人って、普段学校で教壇に立つ先生とはまた
違った雰囲気があって面白い。

 

夜は、食堂でご飯を食べたあと、併設の体育館でスポーツをしたり、
部屋でゲームをしたりと自由に楽しんだ。

 

(ちなみに、私達は大多数が未成年だったので、酒はNG。
晩酌する社会人を見つつも、我慢(笑))

 

この施設は消灯時間には厳しく、23時以降は一言も話せないし、
スマホの光さえも指摘が入るという徹底ぶり。

 

この日は大して疲れてなかったので、こんな早い時間に寝なきゃいけないことへの不満もあったが
後々考えると、安全的にも、体力的にも、強制的に睡眠を
取らされたのは良かったのかな、と思うw

 

 

【2日目(11/28(火))】

 

本日から、グループごとに分かれて研修スタート。

私達は測量から。

 

まず、座学の続きを受ける。
そのあと、3人1組にさらに分かれて、
測量機器一式を用意して外で実践。
スタッフ(目盛りが書かれた棒)の読み取り方など、結構難しかった。

 

 

やれば当たり前にわかる事なんだけど、測量は1人ではできないなと思った。
以前、沖縄を旅行した際に出会った測量士さん2人組に出会った経験があるのだが、
なんで2人で動いてんだろう、仲いいなwなんて思っていたが理由がわかった(笑)

 


測定した数値は野帳(Level book)という、この時くらいしか使わないであろう
やたら固い手帳のような物に書く。
記載方法もこれまたルールがあるので、間違えないように気をつけた。

 

教官に、班のメンバーそれぞれの測量結果と、そこから計算で出す高さをチェックしてもらい、
OKもらってから昼ご飯。(大きく間違っている場合はやり直し!)

 

 

午後からは体育館に移動し、ステージの高さ(これが基準)から正確に高さ・低さを
計算し、スタッフを壁に当てて基準点+〇〇mm、-〇〇mm等の位置を壁面に写し取る訓練を行った。

 

レベル計を読んで指示を出す人、スタッフを抑える人、
正確な位置にガムテープを貼る人、に分かれてチームプレイ。


これはうまくいけば、各班のラインが水平になるはずなので、教官が水糸を張り、そこに気包計を当てて
水平を慎重にチェック。いやらしいくらい見てきます(笑)
で、明らかに間違ってる班があればそこがちゃんとできるようになるまでやり直し。

 

 

そして最後は、TS(トータルステーション)という別の機械を扱う。
この機械はレベル計と比べて相当に高性能なもの(価格は150万円らしい・・・!)

 


この機械は正確に据付ることが命とのことなので、しっかり説明を聞いて、
とりあえず聞いたままを丸暗記して実行w

 


TSは、レーザーを用いてある地点までの距離や角度を精密に測定したりなど
やれることは本当に多いようだ。凄い!
でも、私が今後の人生で再びTSに触れることはあるかはわからない!(笑)

 

 

ここまでで、17時過ぎには終了。
いやー、就職後は、このくらいに仕事を終えたいものですな(遠い目)

 


つづく。

長田 直之先生講演会を聞いて学んだこと。

建築家の長田先生が学校に来られたので、講演会を聞いてきた。

 

安藤忠雄の事務所を経て、
独立された方。

 

 

ちなみに安藤先生も講演に来たことがあり、
その時の記事はこちら

 

yutastation.hatenablog.com

 

 


印象的だったのは、

 

『ある日突然、アイデアが浮いてくるようなことはないです。
僕は、亀のように自分の案を少しづつ変化させていくように設計をしています』

 

という言葉。

 

 

自分も、課題をやっているうえでいい案が浮かんでこないと思うことばかりで、
そういう時、
途中まで考えていたことをすべてリセットして最初から考え直す、
ということばかりしていた。

 


けど、『今現在』の状態から変化を繰り返しながら少しづつ良くしていく、
というのは重要だと思った。
考えてみれば、最初に考えた案って自分なりにコンセプトを練って作ったものであって、
それを安易に否定するのってどうなのよ、と思うし。

 

 

先生は、エスキス(アイデア出し)の際には、スケッチをあまりせず、
代わりにスタイロフォームに各部屋の名称を書いたような物をひたすら動かしながら空間を考える、
ということを説明されていた。
こうすることで、短時間でたくさんの組み合わせを見つけられる、とのこと。

 

 

自分は、『スケッチをとにかくしまくっていいものを見つけるしかない』と視野が狭くなってしまっていた
ように思ったので、これはちょっと今度試してみようかなと思った。

 

 

先生の手掛けた事例紹介、ということで、とある物件が紹介されたのだが、
そのとき出てきた『コーポラティブハウス』というのは面白いと思った。
これは、土地の購入の段階から入居者を募って、人数が集まったら建設が決まるというもの。

 


この形式だと、定期的に打合せをするなかで、各入居者が、
自分が大きな一つの空間の中で、どんな場所で、どんな住み方をしたいのかを主張するわけなので、
設計する側としてはその人たちの意見をうまく取り入れていくことになる。
つまり他人のアイデアを整理する感じになるのが面白いなと。

 

将来、手掛ける機会があるといいなぁ。

 


学校のある王子にも先生の手掛けた集合住宅があるとのことなので、
今度見にいってみようと思う。

木造2階建専用住宅の課題(立面図・断面図)

さて何回かに分けて投稿してきたこのシリーズもラスト。

 

〇立面図

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これは、建物を東西南北それぞれの方向から見た図面。
平面図は、真上から切ったものだったけどこれは切ったりせずに
横から眺めたもの。

 

内容としては、GL(グランドレベル、地面の高さ)や
手前に見えるものや壁の外側の部分などを太い線で描き、

 

奥に配置されるものや壁の目地、窓や手すりなどの建具、
車などを細い線で描いている。

 

建具はもちろん、平面図と同じようには表せないので、立面図用の
表記法に基づいて書く。

 

ちなみに車は作り付けの家具(建物に付属したもの)
ではなく後で買って置いているだけのものなので、点線で表す。

 

あとは、書き入れる情報としては各種高さの基準
GL、1FL(1Fの床高さ)、2FL、軒高、最高高さ
と、それらに関する寸法、

 

屋根勾配(今回は1/10なので横1mで縦10cmの角度)、

 

通り芯記号(柱の位置を基準にして、
X軸方向、Y軸方向それぞれ、キリの良い場所を自分で設定)

 

など。

 

 

 

 

〇断面図

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建物を任意の位置からスパっと切って、
奥を眺めたもの。

 

キープランという、簡略化した平面図のようなものを書いて
『ここを切りましたよー』と示す。
※画像は1F部分のみだが2Fのキープランにも同じ場所に切断面記号が書いてある。

 

切り口にあたる断面線が太い線、
切り口の奥に見えるものを細い線で描く。
※切り口より手前に見えるものは書かない。

 

入れ込む情報としては、
正直立面図と被るものも多いのだけど、

 

・各部屋のCH(床から天井までの高さ)
・壁芯(壁の中心)ごとの部屋の幅の寸法

 

などは断面図だけに描く物ですな。

 

 


ということで、本日はこのへんで。
木造は次回で全部紹介できそう。

ちょっとしたお知らせと、今後のこのブログの運用について。

トピックス
1.現在の生活について
2.記事をグループ化してます
3.今後は課題発表記事も増やします

 


このブログも早2年を経過。
相変わらず低空飛行を続けながらも、
じょじょにページビューも増えていて嬉しい限りです。
ほんとありがとうございます。

 

そこで今後の展望。

 

 


1.現在の生活について


専門学校の課題が襲ってきています。
まぁ、提出するだけなら大丈夫なんですが、

 

ただ、これまでの人生で割と血反吐を吐くような努力をしてこれた記憶がない自分としては、
これ好機とばかりに、自分を追い込みたいと思っておるのであります。

 

ほんと、建築ってやろうと思えばいくらでも詰めていけるのよね・・・
その変わり時間もいくらでもかけられるなあ・・・

 

・・・ってわけでここ最近、更新頻度がやや少なくなっています。
はい言い訳です。言い訳はあまりしたくないのでこのぐらいにしときます(笑)

 

 


2.記事をグループ化します

 


時間を見つけては地道に進めております。
今まで、ほんとーーーーに雑多なテーマについて色々と書いてきましたが、
記事数も150を超え、さすがにそろそろ分けたほうがいいかなと。

 

だって、いろんな検索ワードから来てくれてる人がいるわけで、
なのに記事が探しにくいせいでその人がたった1記事しか見てくれないってのは悲しいわけで。

 

グループごとの記事数や、読者層が一致してそうな記事群を考えて
振り分けを作っておりますのでもし昔の記事など見たことない方がいましたらこの機会にぜひ。

 

 

 

3.今後は課題発表記事も増やします

 


先に述べたように、課題が忙しい=それだけ課題があるという事なので、
その課題発表の場にしていきたいなと思います。

 

自分としては作ったものが講師やクラスメイトだけにしか見られないのは嫌なので、
拙いかもしれませんが、多くの人に見せたいと思っていますし、
建築に触れたことのない人が少しでも興味を持ってもらえることも期待しています。

 


で、作品だけでなく、作成までに考えたプロセスや、想いの面も書いたり、
また作成手順や方法なども載せて、『取り組みたい!』という人のために
少しでも役立つ形にできたらなと思います。

 

もちろん、課題発表の頻度は上がるかもしれないけど、これまで通り雑記的なものも
書いていきたいなと思っています!

 

 

と、いうことでこれからもよろしくです。

木造2階建専用住宅の課題(設計主旨等)

 

今回の設計課題の前提条件として、どういう思想でこの建物を設計したのかとか、設計上のポイントだとか、あとは各種面積関係(ボリューム感)などを一つにまとめたものを図面関係の前に入れるように指示があったので作ったもの。

今回はそれを添付したうえで、どうやって作ったのか簡単に載せておこうと思う。

 

ちなみに、添付画像は縦長になっているけど、実際は下のように貼り合わせてA2横長2枚分になっている。

プリンターがクソで、A3サイズまでしか印刷できないので・・・(笑)

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〇1枚目

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Wordで作成。人のシルエットは、フリー素材。

 

 

〇2枚目

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ベースはword。そこに、該当する部分の模型写真を貼ったり、AutoCADで作った平面図に模様と色をつけてjpeg形式で保存したものを貼ったりして作成。

 

 

〇3枚目

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ベースはAuto CAD。

そこにExcelで作った表や、

Photoshop (Elements)で作った略案内図を添付。

 

 

〇4枚目

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ベースはAuto CAD。

そこにExcelで作った表を貼り付け。CADで枠作って文字入れて、表にしようとしたんだけど面倒だったのでやっぱExcelは便利。

 

木造2階建て専用住宅の課題(意匠模型いろいろ)

前回、

 

yutastation.hatenablog.com

 

で発表した外観意匠模型ですが、

中身も開けるようになっていたので公開します。

 

改めて全体写真。

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パーツとしては主に

・屋根(2階部分と、1階の下屋部分)

・2階部分の壁&床

・1階部分の壁&床(ここは、土台に接着してある)

 

※ギャラリー部分だけ、強度やら難易度やらを考えて独立させてありますw

 

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〇屋根を外したところ。2階。

・難しかったのは、吹き抜け&バルコニーあたり。

 

 

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〇一階部分南側。

・斜めの壁の表現が難しかった。つなぎ目ね。

 

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〇一階部分北側。

・やはりスチレンボードで柱を独立した柱を作るのは難しい・・・

 模型用の細いバルサ材(木材)などを白く着色しても良かったかも。

・ちなみに、床の高さを間違えたのに後から気づいて切って調節しようとして、あきらめた跡がわかるでしょうか・・・(笑)

 

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〇ギャラリー部分。

・車は、スチレンボードを同じ形に切って重ねてます。

 模型屋で買うと高いので(笑)

・にしてもここの柱が若干曲がってしまったのが反省点。

・外壁の仕上は、白色の下塗り剤(ジェッソ)の、ザラザラした質感になるヤツで表現。

 

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〇一階南側の斜め壁部分。

・土は、ジオラマ用の物を木工用ボンドで接着。意外と定着しなくて焦った。

・外壁は、水色っぽい紙にCADで作ったパターンを印刷して、それをスプレーのりでスチレンボードに接着して作成。

 

 

授業でやった課題の一部を公開(図面や模型)。

2年制の専門学校も、早いもので1年の前期課程が終了した。

 

この半年のメインは『設計製図』の授業での木造の住宅の設計だ。

 

一応、最後にクラス内でプレゼンをした。
ただ、人数が多い上カリキュラムも詰まってるからか、さらっと終わってしまった。

 

各クラスの優秀者は大ホールで発表する機会があったのだが、残念なことに選ばれず。
悔しい・・・

 

だが私は思った。

 

じゃあブログで発表すりゃいいじゃん!!

 

ということで!成果物を載せていきまっす。

 

そしてなるべく小出しにしていこう。
そのほうが更新頻度も高くなるし(笑)

 

 

まずは図面関係。

 


〇配置図兼1階平面図

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〇2階平面図兼1階屋根伏図

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〇2階屋根伏図

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平面図は、高さ1.5mくらいのところを水平に切ったもの。
空間の大きさ、つながり、壁の厚みや窓やドアの位置などの動線もわかる。

同じ高さの物しか表せないので、2階の平面図と1階の屋根は一緒の図面となるわけ。

そして2階の屋根は独立した図面という。

 

にしても今の時代に手書きって・・・
と思われる方、残念ながら建築士試験が手書きなのです。
試験対策ですな。
まぁやったあとの感想だけど、最初からパソコンで図面描くのって難しいと思うんだよね。製図記号とかわからないし。

その点、手を動かすってのは漢字とか覚えるのと一緒で、記憶に残るから、良かったなと。

 


後期の課題以降は基本的に何を使ってもいいっぽいので
さすがにみんなAutoCADやらJWCADで書くようだ。

手書きで描く猛者はさすがに居ないかな。 

 


そして上記の図面群(他にもいろいろあるんだけどね。後日載せます)をもとに作った模型。

 

〇スタディ模型

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〇外観意匠模型

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スタディ模型は、外観のイメージをつかむためにスチレンボードを切って組み立てただけの簡易版。


外観意匠模型は、夏休みの課題で、実際のイメージを形にするために、アクリル板やらサンドパウダーやら色紙やらドライフラワーやら段ボールの波型の部分に色付けたものやらを使って工夫を凝らす。

 

模型を見てわかると思うけど、完成までの試行錯誤の中で、配置図の外構に書いた円形の庭はボツになっておりますw


実はこの模型、中身をオープンできるのだけど、それはまた後日載せようと思う(焦らし)

 

とまぁ勿体ぶるなよという感じですみませんが、今日はこの辺で。