俺のメモランダム

文系大学―(卒業)→専門商社営業ー(退職)→建築系専門学生ー(卒業)→設計事務所勤務という人生を辿っているアラサーのブログ。流し読みで読める軽さを持ちながらも、考え方、情報、良かったモノやコトをうまく発信して見ている人の日常をちょっとだけ豊かにできるのを目指して書いてます。

卒業設計の課題発表(プレゼンボード)

2年カリキュラムの最終課題、卒業設計プレゼンボード。
今回はA0×2枚半、サイズでいうと2102mm×1189mm!
長辺2m越えとか、こんな大きな表現物を作るのは人生でもう一度あるのか・・・
画家にでもならない限りなさそう。

 

 

 

以前作ったプレボの記事

yutastation.hatenablog.com

 

プレボでなく、普通に紙に数枚でまとめたバージョンの設計主旨を作った時の記事

yutastation.hatenablog.com

yutastation.hatenablog.com

 


このプレボにA3サイズで割ってガイド線を付けてみるとこうなる。

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横5列、縦4列のA3紙で構成されていて、
だいたいA3サイズに各要素を入れているのがわかる。

 

あくまでセオリー通りの作り方であり、
A3のガイド線を無視して大胆にレイアウトしてイイ感じに仕上がってる人もいたので
縛られすぎなくてもよいと思う。


ここに図面、ダイアグラム、CGなどの各素材を配置していく。

文字でレイアウトに表すとこうなる。

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私の場合『最終的に』こうなったということで、


・いらない素材を排除
・足りない素材を追加
・素材同士を統合
・場所を変える
・サイズを変える


・・などなどの過程を、講師の先生や友人などと
 話し、変えながらやっていく。

 

では各素材について、配置を決めた経緯メインに、説明を書いていきます。

 


・タイトル、サブタイ、CG(アイキャッチ)

→ここを一番目立つようにする。
CGや模型写真を使うことが多い。
設計内容が一番よく表現されたものを使う。
今回はA1にした。
人によってはプレボのどまんなかに配置したり、
全体を巨大なアイキャッチにしてその中に各要素を配置する人も。
タイトルは白にして画像に入れ込んだ。

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・地図

→前回と違い、広域の物も入れて誰でも場所がわかるようにした。
 必要なピクトグラムを入れたり、路線を入れたり、
 おおまかな情報を入れたり。
 年表との大きさのバランスの問題があったんだけど、
 年表は小さくしたくなかったので、地図の横幅を少し縮めた。(本当はもっと広い範囲の地図が入ってました)

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・年表

→横または縦に長く使える材料。
 土地の歴史は大抵の場合、
 大事な情報なので必要十分なものを書くとよいと思う。
 年表は文字情報が多くなりがちなので
 画像などの絵とバランスに気をつける。
 

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・設計ダイアグラム(A)

→どうやってこの形に至ったかまでの流れを現した。
 なんで手塗りなの?っていう点だけど、
 単にプリンターのスキャン機能を使ってみたかっただけです。笑

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・スケールに関してのダイアグラム(B)

→今回の建物の各分棟のスケール感が、
 ちょうど街と、市場の建物群の中間くらいだったので、
 違和感なくつながるかなってアピールできると思い、急遽作った。

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・分棟にした理由ダイアグラム(C)

→三角形の敷地を有効活用するというのが、
 分棟にした大きな理由になっているから作成。
 みんなが気になるだろう部分に対して
 あらかじめ答えを用意しておくことを意識した。

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・各所のCG(5枚)

→写真やCGなど塗りつぶされたタイル型の素材は、
 周辺部分に配置することで安定感が出る。
 枠みたいな感じになるので。
 だから右側縦一列に配置した。
 アーキCADを使うようになって、CGを増やすのがそこまで苦じゃなくなって最高です。

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・平面図

→上から下、縦長に3つ配置。
 これは各階の積層してる感じを出したかったという個人的なこだわり(笑)
 着彩としては、
 ・デッキ→濃い茶色
 ・建物→カーキ色
 ・芝生→緑
 ・植栽→何色か重ねてグラデーション
 にした。
 キャプションは正直いるかどうか迷ったんだけど、密度を上げるため・・・

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・立面図

→正直配置する適正場所が全然わからず、空いたスペースに入れた感じ(笑)
 3方向それぞれのガイドを入れて、建物を手前に出ている部分
 から順にグラデーションで着彩。

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・配置図

→1F平面図の下に入れたかったんだけど、ここだと目につきにくい場所になり、
 配置図は情報として結構重要ということでボツ。
 アイキャッチのすぐ右の一等地に決定。

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・断面図

→立面図と並んで、どこに配置するか迷ったシリーズ。
 これも最後に空いてたとこに配置した感じかなー。
 植栽部分と躯体部分、床部分を着彩。
 キャプション入れた。
 太陽のマークはいらなかったかも、もしくはもっと恰好良くできたかも、
 なんかチープい感じです・・・

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・設計概要、仕上表

→これは右下に入れたかったんだけど、CGを一列に、を
 優先するとことに決めたため、左にずらした。
 エクセルの味気ない表を、フォトショで色重ね合わせて装飾。

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プレボまで行ったし、これで卒業設計は最後かなぁ。

書くことないときに使ってたネタが尽きてしまった。今後ももっと私生活充実させないとなぁ・・・(笑)

ブログを続ける理由と、続けられる理由

このブログはあくまで趣味である。
他に楽しい趣味ができてしまったら書かなくなる可能性はある。

 

でも2014年の12月にはじめて、
幅はあるけど
平均すると2週間に1回くらいの頻度で更新を続けている。

 

自分の人生において、
このぐらいの頻度で5年間続けた趣味ってあったっけ?って感じだ。

 

なんで続いてるのかって考えてみたけど、
たぶん『自分の文章を気軽に不特定多数に向けて発信できる感じ』が楽しいからだと思う。

 

ほとんどの人は何の反応もくれないけど、
日々更新されるページビューでなんとなく相手の顔が見える気がするし、

 

SNSマークのシェア数が0以外になってたり、
たまに知らない人がコメントくれたり、はてなスターくれたりすると嬉しいし、

 

リアルで会ったときに話題に出してくれる人もいたりして、それも嬉しい。

 

 

今後も基本的には好きだから書いてくスタイルは変えずにいきたいけど、

 

『自分の成長度合いの確認』にも使っていきたい。

 

 

・・・っていってもなんじゃそりゃって感じなので説明(笑)

 

まず前提として、文章は『自分の理解を越えたものは書けない』と考えている。

つまり、何か検索して、この文章面白い!と感じたとき、
その書き手はその物事について自分より理解度が高いという考え。

 


で、私は現状だと何を書いても『面白い!』と
他人をうならせるレベルの文章は書けないと思っているから、
たまに知らない人から反応があると、
面白いと思ってくれたんだなー、
自分も少しは理解が深まってきてるのかな?って思えて嬉しい。

 

だから自分の好きな事を今後も続けて、
1年後、2年後に似たような記事を書いたときは
一人でも多くの人を『面白い!』と思わせたいし
そうできると信じている。


なぜなら前よりも理解度が高まっていれば
文章として表現可能な上限も上がってるはずだから。

 


それが原動力かもなーって。

 

 


余談ですが多くの人が文章について感じているであろう真理。

 

『書いてる時は自分の世界に浸ってて気付かないけど、
冷静になって見返してみるとクソほど恥ずかしい』

 

たぶんこの記事もそうなるだろうね(笑)

普段使い品の食わず嫌い

人間、どうしても習慣やこだわりってあるよね。

 

でもふとした環境の変化とか、
なんかのきっかけで、ライフスタイルは
いつの間にか変わっているもの。

 

そういうのに意識的になってみたら、
最近の自分も、ある程度色んな道具を
使った事なかったタイプに変えていたことに気づいた。

 

そして大抵は、変えてよかった、って思えてる。

 

まぁ、といってもいいことづくめな事はそうそうないと思うので、
メリット、デメリット両面からそのへんまとめてみた。

 

・きっかけ
・メリット
・デメリット
・(モノにより)商品ページ

 

の順で4種類書きます。


目次

 

 

1.ワイヤレスイヤホン

 

きっかけ:
メキシコで紛失?盗難?
にあった事。

 

その時の記事はコチラ。

今回の記事とは関係ないけど、興味あれば読んでみて。

yutastation.hatenablog.com

 

今のスマホがiphone10Xなんだけど、
イヤホンジャックがないのね。
ライトニング端子だけ。

 

とゆーわけで、いちいち変換端子も
買うのも悔しかったので、

 

あくまでお試し感覚で買ったんだけど、
もうこれしか使えないかも。

 

 

メリット:
・ケーブルが服にこすれた際のノイズがなくなった!
→無くなると、鳴ってたんだなって気づくあの音。地味な感動。

 

・ケーブルが絡まらるイライラがない!
→バッグの中で絡まったイヤホンをほどくのに
 1駅分使う、なんてアホなこともなくなった。

 

・電池が意外なほど長持ち!
→1週間くらいは持ってます。

 


デメリット:
・気持ち、電池の持ち悪くなったかな?って感じる。
→使い始めて半年強。これからどうなるか。

 

・充電が微妙に面倒。
→やっぱ『定期的な充電が必要』という事実だけで面倒臭がりの
 私は構えてしまう(笑)

 

 

2.モバイルSuica

 

きっかけ:
引っ越して、ビューカードに定期乗せられなくなったため。
(JRの路線が経路のどこかに入っている必要がある)

 

しばらくは買い物用と定期用で2枚持ちしてたんだけど、
間違えて買い物用で電車乗っちゃったり、
重なってると改札通れないのでいちいち定期入れから出したり、
改札でされてたオートチャージもする機会がなくなって
チャージ額なくなってたり、
色々問題が発生したのです。

 

なので純粋な定期=通勤用と、
定期圏外に行くとき用&ショッピング用=モバイルSuica
という運用に変えた。

 

モバイルSuicaは、とりあえずビューカードを持っていれば使い始められます。

 


メリット:
・忘れ物が減る。
→財布、定期、スマホの3点セットが、
財布とスマホの2点セットの管理で足りる。

 

・取り出す手間省ける。
→私くらいになるとすーぐどこにしまったか忘れてしまうのだけど、
 スマホだとしょっちゅういじってるから、『探す』なんてならない。

 

・その場でチャージできる。
Suicaアプリってほんと神で、FaceIDで勝手に開いて、
 あとは2タップくらいの操作でチャージできる。
 まったくストレスがない。

 


デメリット:
・電池が切れると使えなくなる。
→今後スマホのバッテリーがへたってきたら心配かも。

 

 
3.リュック

 

きっかけ:
転職で、スーツじゃなく『ちゃんとした感じの私服ね』
くらいの仕事になったこと。

 

社会人なってからずーーーーーっと
手提げor肩掛けどちらかにするタイプのバッグを
使い続けて、それ以外の選択肢は眼中になくなってたんだけど、

 

どうも(ちゃんとした感じの)私服にビジネスバッグって、
なんかしっくりこない。

 

完全に偏見なんだけど、
どうもリュックって小学生の『遠足』のイメージがあって・・・(笑)

 

今までビジネス用のちゃんとしたヤツは使ったことなかったんだけど、
さすがにくたびれてきてたので、愛用していた
マンハッタンパッセージの出してるリュックに買い替えてみたわけ。

 


メリット:


・両手が空く。
→両手が使えてこそのホモサピエンス

 

・特定の肩が凝らない。
→今日は右で担ごう、的な、今思えば超絶不毛な
 配慮が不要(笑)

 

・ずり落ちない
→地味にストレスだった。

 

・バッグが腰らへんの動きに合わせて動かない
→同上。

 

 

デメリット:
・・・これマジで思いつかない。
なんでもっと早く使い始めなかったんだろう。

 

4.水筒


きっかけ:
最近、ふたり暮らしを始めたのだけど
色々あってお金に余裕がなく。
節約目的で購入。

 

リュックのサイドポケットに入る&
容量が大きいもの、ってことで細長いタイプを選んだ。

ちなみにトップバリュのやつ使ってます。

 


メリット:
・飲み物代の節約
→まぁこれが目的だから当たり前だけど。
 コンビニで500mL/150円を買ってたのが
 スーパーで2L/150円を買うようになり4分の1くらいになった。

 

・コンビニでの無駄遣い減少
→お茶買いにコンビニに入る機会も減るので、
 今までみたくお菓子をついでに買ってみたりしなくなった。
 シンプルにレジに並ぶ時間とかもなくなったわけだし。

 

・中身が冷めない!(たぶん冬はずっと温かい!)
→夏とかほんとにすばらしいと思った。
 ぬるくなるとすぐ飲み終えちゃうし。

 

・水滴つかない!
→これめっちゃ嫌だったのでストレスがなくなった。
 ペットボトルホルダーとか使わなくて済む。

 


デメリット:
・2Lのお茶、重い!!
→定期的に買うしかないのでだるい。
 配送とかネットでまとめて買おうとすると、微妙に高い。

 

・洗うのめんどい。
→けどちゃんと洗わないと衛生的にヤバそう。
 長い柄のついたタワシみたいなやつが最適。
 

・入れ替えるのめんどい。
→数十秒なんだけどね。それすらめんどいという(笑)

 

 

 

 

これからはきっかけありきじゃなく、

気になったら色々試してみる感じでやっていきたいですな!

卒業設計の課題発表(模型/計画建物編)

主役となる建物本体。
これは表現したかった理想と、
現実として作りあがった形が異なる(妥協した)経緯があり、
そこが一番大切な部分かと思うので
その理由やプロセスについて詳しく書きます。


目次

 


プランA(挫折案)


表現したい事として
『2Fデッキが各棟を貫いて一周している』

 

があり、そうなると
・2Fデッキのパーツは分けない
・ガラスを表現して中が見えるようにする
必要がある。

 

それを考慮した作り方↓↓

①2階デッキの部分を作る
②各階ごとに棟を作る(ガラスも表現)
③各階の上部をデッキの厚み分削る
④組み上げる


これが理想だと思ったのだけど、
そうするためには2Fデッキが載る部分に
『正確に欠き込みを入れ』ないと、
組みあがらない。

 

なぜなら5つの棟が独立して建っているため、

 

ズレてると2Fデッキがはまらないのと、

独立して建つ5つの棟が
・正確な場所に
・正確な位置関係(角度など)
で配置されないのだ。

 


言わんとしてるのはこういうこと。
きったない絵ですみませんが、伝わるかな?(笑)

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で、一回やってみたんだけどまぁーうまくいかなくて。

 

 


プランB(決定案)

 

どうしようか考えた結果。
建物の中を通るデッキに関しては1/50断面模型で表現しようと判断し
(この時はまだ作る気でいました・・・)、
以下のように変えました。

 


・中にデッキが見える、っていうのはあきらめよう!
→欠き込み作業が不要に。

 

・そしたらガラスの表現もしなくてよくない?
→印刷での表現に。

 

・じゃあ2Fデッキはどうやって作るの?
→外から見える部分だけバラで作って、貼り付けよう!

 


作り方はこうなった↓↓
①棟ごとに、建物を作る(窓は灰色で印刷)
②3Fデッキ部分を載せる(この作業により自動的に棟の位置が決まる)
③バラで作った2階デッキ部分(外から見える部分のみ)を貼り付ける

 

だいぶ難しい作業がなくなりました。

 

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各棟の型紙。なるべく単純なやり方に落とし込む事で、作るのが簡単になり、誤差も最小限に!でもなんだか負けた気がするぞ!(笑)

 

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デッキ部分の型紙。2F部分はこのようにバラバラに。
上質紙も無駄にしないように詰め込んでます。貧乏根性(笑)

 

3Fデッキと芝生の色のバランスは、何度かサンプルを作って決めた。
(塗った後みたいになってるのがその名残(最終候補))

 

 

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で、結果こういう感じになったわけ。
もう少し気力と技術があれば、プランAでも作り上げられたかも?
どういう仕上がりかは今は幻ですが。。。(笑)

次回からプレゼンボード!

卒業設計の課題発表(具体的な作り方・敷地)

[目次]

 

1.土台と、地形(地面・川)の作り方

今回の模型範囲は全体としてほぼフラットで等高線で
コンタを作る必要はなかったが、
川が低い部分を流れており、そこは表現したくて、
段差を付ける必要があった。


<材料>
・A1水張ボード×2 (2500円×2程度)
・1mmスチボ
・7mmスチボ
・水色で印刷した紙
・塩ビ板

 

<手順>
1.水張りボード全面に、1mmスチボを貼る。(川のレベル)
2.川の部分に、川幅より大きめに切った塩ビ板をボンドで接着。
→光を反射してイイ感じに水っぽくなる。
3.地面の部分に切り出した7mmスチボを貼る(レベル差がつく)
4.橋の部分は1mmのスチボを挟む。
つまり断面はこんな感じ。

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2.ベースの色について


・それぞれ上質紙に印刷。

 

地面:
無彩色(黒)にして、フォトショで不透明度をいじって灰色に。
薄い順に、周辺建物敷地 < 道路 < 計画地。

 

川:
水色(コンセプト上、明度・彩度おさえめ)。

 


3.ボード境目の処理

 

計画地はだいたい真ん中にもってくる人が多いと思うのだけど、
そうなると敷地や計画建物がボードとボードの境界に来る可能性は多いにある。
私もそうなって、しかも場所をずらしたくなかった。
(計画建物をぶった切るのももちろん嫌)

 

そこで、一方のボードに切れ込み、もう一方のボードは張り出させてドッキング。
7mm厚のスチボだったのでうまくいったのかも。
(薄いものだと強度的にキツイかも)

 図にするとこんな感じ。

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4.周辺建物

 

1.模型の範囲に含まれる部分の図面を出力し、
google mapで建物が何階建てか調べて書き込む。


2.発泡スチロールを塊で買い(ホームセンターとかに売ってる)、
ニクロム線カッターで削り出す。※1
テーブルがついてるタイプのものなら、目盛りがついてるので
作業効率が良い。
発泡スチロールはスタイロフォームの4分の1くらいの値段で買えるのだけど、
けちらないで白のスタイロフォーム使えばよかったかな。※2


※1
接着は後でまとめてやろうと思ったけど、
どれがどれだかわからなくなったので切った都度接着したほうが良い。

 

※2
発泡スチロールだと、ニクロム線カッターの熱で周囲まで溶けてしまい、
寸法がずれたり、切り口に段差ができてしまう。
あと見た目がちょっと安っぽい。

 

 


5.植栽(並木)

 

白のかすみ草を2、3本束ね、
千枚通しで開けた穴に差し込みボンドで固定。※
束ねないと弱弱しくなります(笑)

 

色は、実際を考えれば緑だけど、全体の模型コンセプトを考えて無彩色(黒か白)
に絞ったうえで白にした。


※友人はスプレーで彩色し、針をつけて差し込んでいた。そのほうが安定する。
 手間が掛けられるのならそのほうが良いと思う。

 

 

6.人

 

縮尺的に人型の紙を切り出せそうになかったので、プラ棒で作った。
目立つよう濃いめにしたかったが、プラ棒が白なので、
細筆で濃いめの黒の塗料を塗った。
直径2mm=60cm(体の幅)のプラ棒を
人っぽいバランスになるよう5mm=150cm(身長)ずつに切って立てた。

卒業設計の課題発表(模型のサイズ&縮尺決め、敷地周辺の地形や建物)

友人が学校で私の模型写真を撮ってきてくれました。
感謝!!!

 

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はい、見ての通り、計画建物以外がよくわかる写真を頂けたので
今回はその辺に関して書いていきます。

 

目次

 

 

○サイズと縮尺

 

サイズ:A2、A1、A0、それ以上・・・
縮尺:1/50~1/800くらい・・・

 

という感じで選択肢があったのだが、
今回はA0、1/300にした。

 


それを決めるまでの流れを書いてみる。

 


これらは主に以下3つのファクターの絡みで決定される。

 

①限られた期間の中で、どのくらいの作業量までやる覚悟があるか←
②計画建物の縮尺をどうするか
③どの範囲まで模型上に入れたいか

 

まず ①限られた期間の中で、どのくらいの作業量までやる覚悟があるか

 

これは講師のアドバイスと自分の心だけ(笑)

講師の先生は、過去の優秀作品がA0以上がほとんどということで
それ以上をゴリ押してきたので(笑)、
私もやる気を出し、それを前提にして考えた。
ということで悪魔的作業量、A0サイズに決定(笑)

 


②計画建物の縮尺、③どの範囲まで模型上に入れたいか

 

は、2つ合わせて考えた。

 

細部をどこまで作りこめるかは縮尺によって限度がある。
参考として、木造とS造の模型の縮尺はどちらも1/100。
それぞれA0で考えてみると、

 


→1/50、1/60:
計画建物の一部(断面模型みたいな)が作れるが、全体像は作れない。
めっちゃ細かいものまで作りこめるので、雰囲気などを表現できる。
          


→1/100:
頑張れば計画建物をすべて作れるが、周辺の敷地が作れない。
細かいものまで作りこめるが、1/50や60ほどではない。

 

→1/200:
計画建物のほかに周辺敷地も入れられる。
ただ建物も細部まで作りこめず、周辺敷地も本当に近くのものしか入らない。

 

→1/300:
周辺敷地がわりと広範囲まで入る。
建物細部の作りこみは困難、外形がメインとなる。

 

→1/400以降:かなり広い範囲の周辺敷地が入るが、
ここまでくると建物というより敷地がメインの印象が出てきてしまう。
・自然が主役で、その中にたたずむ感じの建築
・(例外として)非常に大きなスケールの建築
をやってる人はこのへんを選択してた。

 


ここは最後まで悩んだ末、講師の先生の勧めもあり、なんと

 

・A0広域模型(1/300):
→街に対してこの建築物がどう『建つ』かを表現。

 

・A1部分断面模型(1/50)
→建物自体の空間のおもしろさ、雰囲気を表現。

 

の2つ作る方向で当初は走り始めた。いやーエグい(笑)

 


※結局、部分断面模型は結局作れず、CGとなった。
 てか、それでいいかなって。はい、言い訳です(笑)

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ちなみにこれがCG。選択授業でグラフィソフト社のBIM、アーキキャドというのをやったので、
それで作りました。
レンダリングまでアーキキャドでやりました

 

アーキキャド公式?HP

GRAPHISOFT | ARCHICAD -BIMであなたの仕事を変える-

 

 


○敷地周辺

 

今までやった2課題は、敷地が決まっていた。
(毎年同じ場所なので、講師もみんな雰囲気やら知っている)
そのため、敷地の形状はつくれども周辺建物は省略。


ゆえに今回はじめて周辺の建物の表現について考えたのである。

 

まず、作るか作らないかでいうと『作らない』選択肢はなかった。

 

色んな人が言ってることで申し訳ないが、建築というのは
その敷地に建つことが自然(必然)という事を考えると、

周辺の状況が作られてないとよくわからないからだ。

 

 

作るということで、今回の敷地周辺の特徴をまとめてみる。
・敷地の近くで2方向から川が合流する(川については写真参照)
・遊歩道に接する(写真参照)
・市場に接する
・周辺建物の性格が多彩(市場、マンション、団地、一軒家が混在)
・大通りと路地が混在

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これらをどう表現するかがを考えることになる。

具体的な作り方は次回(やっとかよ)。

 

いやー、思ったより言う事が多いぞコレ・・・(笑)

卒業設計の課題発表(模型を作る前に考えた事)

図面が終わり、いよいよ表現(模型とプレゼンボード)。
2年の冬→卒業にかけたこの時期は
一番面白い部分でもあり、一番血反吐を吐く忙しさ(笑)

 

私もアドレナリンが出てたわけで、
その雰囲気をこのブログでも伝えられれば良いのだけど、

 


まずは模型に対する考え方の変遷を紹介しようと思う。

 

なんでそんなまどろっこい事するのかというと、


模型には『何を使って、どう作るか』ルールがないからこそ、
自分が知ってる作り方だとなんか今回のには合わないんだよなー
と思いつつ始めるのでなく、

 

『自分がどういう模型を作りたいか、突き詰めて考えてから着手する』
ほうが、精度の高さや、細部の作りこみ(手間のかけ方)
など実際に手を動かしてやること以上に重要だと思うからだ。

 

極論言えば、
完成形を見て『この模型、突飛で意味わかんねぇな』と思う人が多数派になったとしても、
その場所に建つ、その建物が自分にそう見えたのなら素直にそう作るしかないと思う。

 


話がそれたけど、
今後具体的な作り方を書こうと思うけどそれはあくまで一例であり、

 

私が自分で作ってきた模型を振り返り、何を反省して、
次の模型にどう活かしたかが誰かの参考になればと思うのです。

 

では本題。

 


1.木造2階建住宅

yutastation.hatenablog.com

 

 
・模型=ジオラマ という先入観を持ってしまってた。

例えば、
芝生=草っぽい砂
植栽=細かく切られたスポンジ
塗り壁=スチボにジェッソを塗る
色がついた部分=その色の画用紙を貼る

 

まぁ、自分なりに考えてはいたんだけど、
ジオラマを意識して色んな素材を使うと、各素材が持つ特徴が出すぎるように思う。
イメージが固まっちゃって、相手に想像させる隙を与えないというか。 


2.鉄骨造3階建店舗併用住宅

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そういや模型に対して記事書いてなかったので今説明します(笑)

 

・CADを覚えた
→正確に型紙を出力できるようになった。(革命だった)
 なので細かーーーい所までとにかく正確に作るぞ・・・って思ってしまった時期w

 

・なんとなくフォトショップ使い始めた
→テクスチャ付きの型紙を作り、印刷するやり方に。
自分のイメージにあった絵を付けられるようになった。
植栽、モルタル、コンクリート、ドア、タイル、レンガ・・・などなど。
まぁこの時はとにかくリアルな感じにしたかっただけなんだけどね(笑)

 

外壁だけは紙を貼ったんだけど、単色の画用紙ではなく、
画材屋で様々なパターンの凹凸のついた物を見つけたので、
イメージにあうやつを使った。


まぁ色々やって、木造の時よか自分のイメージに近いものは作れたと思うんだけど、
単純に細かくて数が多い部材を組み立てるスキルが足りず、
『無理そうな方法は最初からやらず、理解できて、作れる自信がある部分だけ正確にやってた』
木造の頃と精度的には大差なくなってしまった。

 

せっかく時間かけてCADに細かく型紙起こしたのに、
わかるところだけを正確に直接スチボに手描きしたものと
大差ない、というのはちょっとショックでしたね・・・

 

 

3.卒業設計

 

・他の作品をたくさん見た
→各種卒業制作コンペや、
自校の過去の優秀作品、図書館で見た国内外の建築家の模型などなど。
材料や表現方法の引き出しを増やした。

 


・『この模型で何を伝えたいか(表現したいか)をまず決め』て、
どういう方法でやるか迷った時はその決めた前提を最優先にした

 

→完成形をイメージすることで雰囲気、色の統一感が決まり、
素材や、どこまで作りこみ、どこは省略するべきか
等が決める、という流れ。

 

そんなこんなで、できあがったスタディ模型。

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完成形。

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てか写真これ1枚しかない、どーしよう(笑)

 


とにかく上に書いたように、雰囲気や意図を感じてくる、という意味では
実物を見るのが一番良いので、

 

良ければ中央工学校の(たぶん)17号館に
(ある保証はないけど)見にいってください。
(あったとしても)いつまで置かれてるかわからないし。

 

注釈多すぎだな(笑)