政治×学園が新鮮! 漫画『帝一の國』 感想。
全14巻。
超エリート校、海帝高校に入学した赤場帝一が、
生徒会長を目指す物語。
え?それだけ?と思うかもしれないが、海帝の生徒会長は
東都大学(東大的なもの)への入学が約束され、政治家の中にも海帝の『会長閥』が
あるくらいの影響力があるので、選挙は熾烈を極めるのだ。
作品の雰囲気としては、時代設定が昭和ということもあり、
ちょっと昔な感じというか、バンカラな感じ。
生徒会長になるためのバトルといっても、選挙だから結局は投票でしょ?と思うかもしれない。
確かにその通りなんだけど、票固めのために(実際には殺さないけど)
殺し合いのごとく立ち回るのが新鮮。
周りを巻き込む影響力のあるやつを取り込むために、
上級生に対しては犬になり、下級生には自分の派閥に引き込むためのアピールをしたり・・・
そんな中でいろんなハプニングが起こる。
裏金、裏工作、なんでもあり。
親や教師陣など大人たちも巻き込んだり・・・(笑)
そういうのを問題にしない海帝高校、ヤバいだろって思うけど、
やはりそれに不満を持ってる人々が出てきて、ルールを変えようと奮闘したり。
帝一が一年生の頃ももちろんだけど、
下級生が入ってきてからさらに面白くなる。
一つ下の代がほんと個性的だから(笑)
あと、各巻の最後で主要人物のルーツがわかるサブストーリーが入っていて、
ここがあることで各キャラの考え方がわかったり、推しが決まったりする(笑)
テーマが政治ということもあり、主人公以外にも影響力のある登場人物がたくさん必要で、
しかもそれぞれが思惑を持って動くわけなので、作者もどう着地するのかわからなかったらしい。
だからとにかくキャラを動かしてみて、そのなかで化学反応が生まれれば・・・
みたいなことが、最終巻の作者あとがきで書かれてるんだけど、
驚きの展開の連続なので全然飽きなかった。
話題になってた映画も見てみようかな。
原作読み終わってみると、キャストすげー合ってるわwと思える。
では。