俺のメモランダム

文系大学―(卒業)→専門商社営業ー(退職)→建築系専門学生ー(卒業)→設計事務所勤務という人生を辿っているアラサーのブログ。流し読みで読める軽さを持ちながらも、考え方、情報、良かったモノやコトをうまく発信して見ている人の日常をちょっとだけ豊かにできるのを目指して書いてます。

5/2(日)夕方~5/3(月) 裏磐梯エリアへ。2人の偉人の生涯に触れる。


5/2(日) 朝~昼まではコチラ

 

【目次】

 

 

野口英世の生まれた場所へ

 

末廣酒造で野口英世のお話が出たので、記念館に行くことにした。

 

会津市街から車で山道を30分ほど。

 

途中から猪苗代湖の湖畔になるんだけど、その大きさにびびる。
実は琵琶湖、霞ケ浦サロマ湖に次ぐ4番目だそうだ。

 

記念館は湖畔にある。
なんと英世の生家も保存されていて、
エントランスを入ると正面に見えてくる。
写真のように、借景にしつつ雨風から守っている。

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最初に生家を見学するという順路。
茅葺き屋根の、昔の農家って感じで、
お金持ちという雰囲気はまったくしなかった。

 

有名な言葉だけど、彼は高校卒業の年、柱に

 

『志しを得ざれば、再び此地を踏まず』

 

と彫っていて、実際に見ることができる。
まぁその柱は部屋の奥にあり、土間から先には上がるのは禁止なので
なんとなくしか見えないんだけどね(笑)
(印刷したものが近くに貼ってあります)

 

実際に大学以降はずっと海外で過ごし、実家に帰ってきたのは30代後半くらい?のたった一度。
自分に置き換えて考えると、いかに彼の意思が強いかよくわかる。


記念館に戻ると、順路は2Fの展示スペースへ。
(1Fはエントランス・受付・ショップ・ギャラリー・トイレなど)


最初に流れるムービー、野口英世役の役者さんが生い立ちを語るんだけど
これがなかなかわかりやすくてクオリティが高かった。


彼は病気の原因の究明など、『病気で苦しむ人を救う』
研究で知られているけど、

これは幼いころに囲炉裏に落ちて左手をやけどし、
皮がくっついてしまったが、周りの援助により手術を受けられ、
手が開けるようになった、という自身の体験がきっかけらしいです。


そこから先は、

 

昔の通知表、
中国のお土産、
恩師との写真、

 

などなど、よくこんなに残ってたなってくらい
身の回りのものが置いてある。

 

海外で研究をしてた時代の展示では、
顕微鏡やシリンダー、メスなどがあったが、
すごいなって思ったのが研究で使ったノートで、

 

字がすごくキレイ(しかも英語の筆記体!)で、曲がってない。
メモ的な計算も、めちゃくちゃキレイに書いてる。
こういう展示見てよく思う事なんだけど、
自分がわりとノート汚いほうなので、毎回、すげーって思わされるw

 


でも展示品で一番心に残ったのは、母の手紙(直筆)かな。

 

帰ってきてほしい、という率直な気持ちが書かれてた。

 

彼の母はもともと読み書きができなかったようで、
この手紙は字も決してうまくないし、
同じ文章が繰り返されてたり、
方言をそのままひらがなで筆記していたりだったけど、

だからこそ想いの強さがこもっているというか、伝わってきて、ちょっと涙ぐみましたね・・・


その先では、結婚後の品々の展示。

英世はニューヨークのレストランで出会ったアメリカ人女性と結婚するんだけど、
どこにでもいそうな夫婦って雰囲気で、彼も普通の人間なんだなぁって。

・・・思わされた瞬間に見た、妻を描いた油絵がめっちゃ上手くて、
やっぱすごいと思いましたww

 

まぁ、彼は尋常でない努力家だったようですが、
天才と呼ばれるのは嫌がっていたらしく、
絵も趣味ではあれどかなり探求したのかもしれない。

 

こういうところからも学ぶべきものは多かった。

 

全体として、厳かな感じではなく
親しみやすさを感じる記念館だったので
気軽に行っても楽しめるのではないかと思った。

 

ちなみに記念館の設計施工は竹中工務店でした。
Good job !!

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極寒の裏磐梯(とロッジ)

 

昼に続き、夜も『来夢』っていう店で喜多方ラーメンを食べ、

tabelog.com

 

そのあと宿へ。『裏磐梯』と呼ばれる磐梯山のふもとのエリアに行く。
猪苗代湖からは山道を40分ほど。

 

夜も更けてきて、山奥に行くにつれて車外の気温がグングン下がる。
宿についた頃には4℃!真冬!
下諏訪の時も思ったけど、GWに山のほうに旅行する時はダウン持ってたほうがいい。
チェックインが別棟になってたので、数分外をさまよったんだけど、それだけで凍えました・・・


宿はというと・・・あまり良くなかったので、紹介は控えます(笑)

 

まぁロッジだったんだけど、
この寒い中、エアコン壊れてるし、
石油ストーブが置いてあるけど石油入ってないし、
シャワールームの床と壁に謎の虫がたくさんいるし
(そもそも寒かったので、風呂に浸かれないならいいかってなった)、

 

共有リビングもあったけど、
みんな各々の部屋にいるし、交流する雰囲気ではなかったなぁ。

 

にしても部屋寒かった・・・
ありったけの服を着込んで就寝w

 

 

雨の裏磐梯


翌日は朝から雨。チェックアウト不要なので、鍵をエントランスのケースに放り込んで出発。

桜の名所まで軽くドライブ。裏磐梯はなんだか雨模様もまた幻想的で、
これはこれでイイなと思った。

 

冬はスキー、ワカサギ釣り、
夏はサウナ、ジェットスキー(猪苗代湖)
春や秋はトレッキング等、四季を通じてアクティビティが楽しめるようで、
また来たいなーと思わされた。

 

特にサウナとか最高だろーなー。
少し前にサウナーの方に入り方教えてもらって、
『ととのう』感覚を知ってしまったので、
空気の澄んだ湖畔でのととのいは絶対気持ちいいと断言できます(笑)

 

そして『桜峠』に到着。

www.urabandai-inf.com

裏磐梯観光協会HP】

 

結論、桜はもう散ってました(笑)
いや調べろ自分・・・

 

でもラビスパ裏磐梯という施設が隣にあったので、
家族連れだと万が一桜が散っててもこっちで楽しめそうな感じです。

 

裏磐梯天然温泉&プールの全天候型リゾート施設|ラビスパ裏磐梯

【公式HP】

 


サルバドール・ダリの脳内を覗く


雨が止む気配がないので、本当は五色沼トレッキングをしようと思っていたのだけど、中止。


というわけで、宿でもらった裏磐梯のガイドマップを見て、
『諸橋近代美術館』に行くことに決めた。

dali.jp

 【公式サイト】


敷地も広大。川が流れていて、大きな池があってとてもいい雰囲気。

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ここはスポーツ用品店のゼビオ創業者である諸橋廷蔵氏がダリの作品を
相当な数、収集しており、美術館となった。


サルバドール・ダリのことは中学時代、
美術の教科書にヒゲをはやして目を見開いた写真が載っていたのを妙に覚えていた。
当時は変なおっさんだなーくらいに思ってた(笑)

 

まぁ実際変なおっさんなんだけど、一味違う。

 

彼の作品は『頭の中の妄想を、現実世界に映し出した』ものだとパンフに書いてあった。
言われると確かに、そんな感じもする。
でもそれを実際の作品まで昇華する力が凄すぎた。

 


順路の最初は、銅像が並ぶゾーン。

 

有名な、ドロッと溶けてる時計をモチーフにしたものもあったけど、それはほんの一部の話。
彼の想像力(妄想力?)は半端なく、
それ以外にも奇想天外な組み合わせのものが満載で、
美術作品を見て回るというより、『ダリの思考を覗いて回る』
といったほうが近いような感覚だった。

 

あと思ったのが、60歳~80歳overで作ったものがたくさんあったこと。
年を取ると衰えるって嘘なんじゃないの?と思わされるレベル。

 

たまたまこの美術館にあるのが晩年期の作品なのかもしれないし
銅像を始めたのが晩年期なだけかもしれないけど。

 

 

後半は絵画ゾーン。
最初に3m×4mサイズの『テトゥアンの大会戦』というのがドンと飾ってあるんだけど
のっけから驚いた。
大きな絵のすみずみまで、いろんな物語がちりばめられていそうで、
長―――く見ていられる作品だった。

 

ここから先も、表現の舞台を銅像から絵に変えて、ダリの世界が展開。

 

絵は3Dでないかわりに、物理的に成り立ちえないものが表現されてて、
個人的にはお気に入り。

 


絵画ゾーンの後半は企画展。
ダリに影響を受けた日本人作家の作品展。

 

皆、ダリと同じ手法をとってはいるが、似たような表現コードはあれど
作品の雰囲気は違ったので、その個人の感性、時代、境遇などによって
頭の中の世界(妄想?)に影響を与えるのかもなって思った。

 


これで一周しエントランスの前に戻ってくるんだけど、
想像以上に良すぎて、もう一周しましたw

 

1周目は作品の横の説明文を読んでしまったから、
2周目は読まないルールで。

 


かなりの数だと思ったけど、諸橋近代美術館はダリの作品の展示数として世界4位らしい。
彼がいかに多作だったか感じたし、だからこそここまで有名になったのかもしれない。
自分ももっとアウトプット増やさないとなw

 

完全にダリが好きになってしまったので、

 

展示数1位と3位の美術館があるスペイン、2位のアメリカを旅行する際は、
ぜひまた彼の世界に足を踏み入れたい。

 

アジアでダリの作品を常設で見られるのはここだけとの事で、
ぜひ訪れるべきスポットだと思いました!!

 


大満足で外に出ると、入館人数制限の影響で、長い列が!!
開館してすぐ入ってよかった・・・

 

 

山cafeで昼ご飯。そして帰宅

 

 

サニー

tabelog.com

食べログ

 

裏磐梯から猪苗代湖までの道で、良さげなお店があったのでお昼。

 

内装カワイイ。

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頼んだのは鶏肉レモン漬けプレートランチ。

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レモン漬けの肉と衣の相性がすごく良かった。
サラダとポテサラ付。ドレッシングもサワー系で、全体的にさわやか系。

 

ミネストローネがオリーブオイルが効いてて、味も濃厚でめちゃウマだった。

 

この時、外こんなん↓でw、

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すごく寒かったんだけど沁み渡りました・・・

 

食後にアーモンドオレも頼んだ。

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クリーム盛り盛りで甘くて、さわやかなもの食べた後にこれはありだなって思った。
テイクアウト可能だそうなので運転しながら飲むのもまた幸福感ありそう。

 

 

帰りは猪苗代-牛久阿見まで高速で。いわき周りのため行きより大回りだったんだけど、
行きは下道で7時間かかったのに、帰りは4時間半。
行きはドライブを楽しもうと思って下道にしたんだけど、限度がありましたねw
高速で行くべきですw

 

というわけでこのエリアは歴史も自然も魅力がたくさんあると感じたので、
また行きたいし、興味ある方はぜひ行ってみるとよいと思います。では!